クレジットカード処理会社である中国銀聯(UnionPay)は、制裁対象になることを恐れてロシアの銀行との取引を拒否しました。マスターカードとビザに次ぎ、ロシアの銀行へのサービス提供を停止したことになります。
米国国営メディアの美國之音の記事より。
ロシア国内メディアのRBCは、中国銀聯の決定がロシア最大の商業銀行であるスベルバンクや多数の中小金融機関に影響を及ぼすと報じました。
ウクライナに対するロシア・プーチン大統領の侵略攻撃をめぐり、各国政府が貿易・金融制裁を発動したことを受け、マスターカードとビザは、すでにロシアでの事業を停止していました。
中国銀聯は、中国の国有銀行が運営する世界最大級の決済プラットフォームですが、その事業のほとんどを中国に置いています。
米国当局は、制裁を破ろうとする国や企業も制裁対象にすると警告しており、中国銀聯はそのような「二次的制裁」を避けたいと考えています。
中国共産党の習近平国家主席は、ロシアを『最も重要な隣人であり戦略的パートナー』と呼び、ロシアに対する制裁を批判しています。
しかし、中国の企業や銀行は、貿易や金融においてロシアに課された制限を遵守しているように見えるため、習近平国家主席は21日に、「中国は一方的な制裁の乱用に反対する」と発言しています。
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経済制裁は即効性には欠けますが、ロシアメディアもあたふたと報じているように、ボディブローのように効いているようです。
経済制裁は制裁する側も返り血を浴びますが、制裁によってロシアは部品の輸入が困難になり、武器弾薬の生産や、修理、メンテナンスにも支障をきたしているそうです。
ウクライナへは欧米諸国が武器を供与し続けており、長引けば長引くほどロシアとウクライナとの戦力差は縮まっていき、逆転することもあり得ます。
ロシア・プーチン政権が早くそれに気付き、撤兵することを期待します。
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参考記事
<美國之音>俄媒:中国的信用卡处理商拒绝与俄银行合作
http*://bit.ly/3KcRqZ2