黄大仙の blog

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オーストラリア首相 オーストラリアと同盟国は中国によるソロモン諸島への軍事基地建設を阻止する

521日に迫ったオーストラリア連邦議会総選挙。モリソン首相は、8日に行われたテレビ討論で、中国がソロモン諸島に軍事基地を建設しないよう同盟国と協力することを誓いました。

  シンガポールの中国語新聞の聯合早報の記事より。

テレビ討論で発言する豪・モリソン首相

  先月中国政府がソロモン諸島と安保協定を結んだと発表したことで、太平洋地域における中国の影響力の増大が、オーストラリアの総選挙に向けて注目の政治課題となっています。

deepredrose.hatenablog.com

  安保協定の詳細は明らかになっていませんが、オーストラリアの沿岸から2000kmに満たないソロモン諸島に、中国の艦船も寄港できるようになり、中国はソロモン諸島に軍事基地を設置する可能性があると、オーストラリア政府は懸念しています。

 

  8日のテレビ討論では、野党労働党のアンソニー・アルバニージー党首は、これを「モリソン政権の外交政策の大きな失敗」と酷評しました。

 

  これに対しモリソン首相は、ソロモン諸島に中国の軍事基地ができれば、オーストラリアの『レッドライン』を超えることになるとし、「オーストラリアはパートナーと協力して、そのような結果が起こらないようにする」と述べました。

 

  モリソン首相はまた、ソロモン諸島政府がオーストラリアに対して、「ソロモンが中国に軍事基地建設を認めることは有り得ない」と明言していることを指摘しました。

ソロモン諸島に中国軍基地が置かれると、南太平洋の軍事バランスが崩れます



  オーストラリア総選挙では、支持率で最大野党・労働党の後塵を拝するモリソン首相の与党勢力・保守連合が、追い上げられるか正念場を迎えています。

 

  モリソン首相は、中国の脅威を念頭に、米英との安保枠組み「AUKUS」を創設したことも成果に挙げ、「労働党は中国に弱腰だ」と危機感をあおり与党支持を訴えています。

 

  選挙直後の24日には、東京で日米豪印4カ国による枠組み「クアッド」の首脳会議が開かれます。会議に出席する「豪州の顔」を決める総選挙の結果次第では、クアッドの連携にも影響が及ぶことになりそうです。

参考記事

<聯合早報>莫里森:澳洲与盟友会确保中国不在所罗门建军事基地

http*://bit.ly/3ykbmqs

<自由亜州電台>总理:将阻止中国在所罗门群岛建基地

http*://bit.ly/38fi5Y7