黄大仙の blog

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米国、国連人権高等弁務官の新疆訪問の制限に深い懸念を表明

国連のミチェル・バチェレ人権高等弁務官が、23日から訪中し、新疆ウイグル自治区を視察します。米国務省は、「中国が新疆ウイグル自治区の人権状況について、完全かつ操作されない検証を行うのに必要なアクセスを認めるとは思わない」と懸念を表明しました。

  米国国営メディアの美國之音の記事より。

中国新疆ウイグル自治区を訪問するミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官

  米国務省のネッド・プライス報道官は、20日の定例記者会見でバチェレ氏の訪問予定について深い懸念を抱いていると述べました。

 

  プライス報道官は、「人権高等弁務官が独立して行動しなければならないし、そうすることが許されるべきだと考えているが、中国が新疆の人権環境について完全かつ操作されない調査を行うために必要なアクセスを許可するとは期待できない。」と述べています。

 

  「我々は、人権高等弁務官が独立して行動しなければならないし、そうすることが許されるべきだと考えている。人権高等弁務官は、人権状況について客観的かつ真実に基づいて報告しなければならない。」

 

  プライス報道官はさらに、「バチェレ人権高等弁務官は、新疆ウイグル自治区での残虐行為や中国国内での人権侵害や虐待を示す明白な証拠を前に沈黙し続けていることに深く懸念している。人権問題についてバチェレ氏は率先して声を上げるべきだ。」と述べました。

 

 

  バチェレ人権高等弁務官は、23日から28日まで中国を訪問し、広州、新疆ウイグル自治区カシュガルウルムチなどを訪問する予定です。 国連人権高等弁務官による新疆訪問は、2005年以来となります。

 

  欧米諸国は、中国が新疆で大量虐殺を行い、強制労働を課していると非難していますが、中国政府は否定しています。

 

  バチェレ人権高等弁務官は、20189月に「ウイグル地方を支障なく訪問したい」と表明しましたが、中国政府は同意しませんでした。国連の人権担当者が、中国政府と交渉し今回ようやく実現しました。

 

  しかし、多くの人権団体は、新疆への有意義で自由な訪問が実現するまで、バチェレ氏の渡航を延期するよう公に要求しています。これは中国が新疆ウイグル自治区の人権状況について、完全かつ操作されない検証を行うのに必要なアクセスを認めるとは思えないtp危惧しているからです。

 

 

  国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、新疆ウイグル自治区の人権状況に関する報告書を直ちに発表するとたびたび請け合いながらいまだに発表していません。

 

  米国政府や人権団体は、元チリ大統領のバチェレ人権高等弁務官が、人権侵害はないとする中国側の宣伝に利用される恐れがあると警戒を強めています。

 

  中国は近年チリなど中南米諸国への接近を進めており、チリは中国のTPP参加を支持するなど、中国とチリとは経済的結びつきを強めています。

参考記事

<美國之音>美国对联合国人权高专在受限制情况下访问新疆深表关切

http*://bit.ly/3MFo2wy