黄大仙の blog

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リトアニアのインド・太平洋地域向け輸出は前年比60%増加 中国の圧力を跳ねのける

リトアニアのガブリエリウス・ランズベルギス外相は、中国の圧力と強制がかえってリトアニアの輸出市場の多様化と輸出構造の変化を促し、今年上半期のリトアニア製品のインド太平洋地域向け輸出総額は前年同期比で約60%増加したとツイートしています。

  米国国営短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

リトアニア世界遺産ヴィリニュス歴史地区・旧市街にある聖アンナ教会

  ランズベルギス外相は、今年1月から6月までのインド太平洋地域10カ国へのリトアニア製品の輸出総額は、昨年同期の中国への輸出総額の4倍以上であり、政府の取り組みが功を奏している最たる例だと指摘しました。

リトアニア・ランズベルギス外相のツイート

  リトアニア外務省によると、インド太平洋地域には、オーストラリア、日本、インド、韓国、シンガポールインドネシアベトナム、マレーシア、タイ、台湾の10カ国が含まれ、中国は含まれていません。

 

  87日~11日には、リトアニア交通通信省政務次官Agne Vaiciukeviciuteが、関係者や業界関係者を率いて台湾の台中・高雄港や電気自動車業界を訪問し、台湾との今後の海運・航空輸送における協力を深めました。

jp.taiwantoday.tw

 

  リトアニアは昨年5月に「中国-中東欧諸国協力の枠組み」を脱退した後、「枠組み」に参加する関連国に対し、中国に分断され、壊されないよう、EU単位で中国と交流するよう呼びかけていました。

 

  リトアニア与党連合は、この「枠組み」がリトアニアに実質的に大きな利益をもたらさず、むしろ中国に影響力を操作する機会を与えていること、中国側は港湾など戦略的に重要なインフラにしか関心を示さないことが多く、国家安全保障上のリスクがあることを繰り返し指摘しています。

 

  今月11日にはラトビアエストニアが「中国-中東欧諸国協力の枠組み」からの脱退を発表しています。

 

  リトアニア政府は、インド太平洋地域との連携に力を入れており、オーストラリア、韓国、シンガポールに大使館を開設し、台湾には9月に経済貿易事務所を開設する予定です。

 

  また、リトアニアに続き、ラトビアも以前より積極的にアジア太平洋地域での活動を展開し始めています。

 

  東欧諸国も中国の一帯一路の危険性に気づき、中国とのデカップリングを進めています。

 

  日本はどうするのでしょう。政財界は中国べったりを続けたいようですが、経済安全保障から見ても、一か国に頼りすぎるのは危険だと思うのですが。

 

  財務省貿易統計によれば、日本の2021年の輸出入額は、輸出総額83.1兆円のうち中国への輸出額は18兆円で全体の21.6%、輸入総額84.7兆円のうち中国からの輸入は20.4兆円で全体の24.0%を占めています。

 

  グローバリズムって言ってる割には、中国に偏りすぎていますね。全然グローバリズムではありません。

deepredrose.hatenablog.com

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参考記事

<自由亜州電台>立陶宛不靠中国 对印太出口金额年增60%

https://bit.ly/3SKZ4PJ