黄大仙の blog

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日本がミサイル1000発を配備へ  胡錫錦:中国は5000発のミサイルを「追加」

読売新聞は21日に、日本が中国への反撃能力を強化するため、長距離巡航ミサイル1,000基の配備を検討していると報じました。中国の環球時報の元編集長の胡錫進氏は、中国はミサイルで日本を狙っていることを示したこともなければ、日本を攻撃する計画を立てたこともないのに、日本が中国に先制攻撃するのは「罪」であると非難しました。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

日本射程の弾道ミサイルを5000発追加??

  読売新聞は21日に複数の政府関係者の話として、日本政府は国産で、陸上自衛隊に配備されている「12式地対艦誘導弾」の射程を現在の約100kmから北朝鮮や中国沿岸部に届く1000km程度に延伸し、艦艇や戦闘機からも発射できるよう改良を進めていると報じました。

 

  読売新聞の記事によると、政府はできるだけ早く1000基以上の長距離ミサイルを保有したいのであれば、もっと多くの生産ラインを開設する必要があるとのことで、 防衛省は、関連企業の設備投資を支援する制度を創設する計画で、2023年度の予算案要求に関連資金を盛り込む予定とのことです。

日本のミサイル配備計画を報じる読売新聞

  読売新聞の記事に対して、中国の『環球時報』元編集長の胡錫進氏は、たった1000発ポッチのミサイルでは中国を脅かすことはできないとし、日本がミサイルで中国を攻撃する際に報復するために、中国がさらに5000発のミサイルを組み立てラインで製造することは難しいことではないと述べました。

 

  また胡錫進氏は、「中国は日本に対して戦略的敵意を公式に示したことはなく、釣魚島(尖閣諸島)問題での摩擦を平和的に管理することを常に提唱している。台湾問題の解決策は祖国統一であり、そのために日本をどう扱うかという戦略的計算は含まれない」と述べています。

 

  「しかし、日本の台湾問題への介入はますます露骨になり、『台湾有事は日本有事』という極端な態度をとり、中国が台湾に武力侵攻したら日本も参戦するという「戦略的曖昧さ」を含んでいる。」

 

  「もし台湾独立派がレッドラインを越え、平和的統一の可能性が完全に失われた場合、台湾海峡で戦争が勃発する可能性が高く、その時に米軍が日本国内の基地を使って中国人民解放軍を攻撃するならば、中国人民解放軍は日本国内の米軍基地を破壊する。」

 

  「 もし、その時に日本の自衛隊が参戦してきたら、中国人民解放軍はその自衛隊を破壊すべきではないでしょうか。しかし、これらの可能性は、中国が日本に対して戦争を企んでいることを意味しない。」

 

  「戦争を支援する米軍基地を攻撃することと、日本を攻撃することは違うのだ。 日本がいかなる攻撃からも領土を守るためには、米軍による基地の使用を制限し、将来台湾海峡で戦争が起こったとしても、基地を巻き込まないようにすることである。」

 

  「日本は高い意識を持つ必要がある。中国が率先して手を出さないのであれば、中国に手を出すなんてケチな真似はすべきではない。」

 

  「日本は第二次世界大戦アメリカを攻撃して大きな損失を被った。再び基本的な戦略的な間違いを犯し、中国から打撃を受け、二度目の罰を被るようなことがあってはならない」

 

  「日中間の平和は互いの利益になるが、戦いは互いを傷つけることになる、日中が戦えば、利益を得るのはアメリカだけだ。 日本側も日中対立という極端な狂想曲を自制して、デマを現実に昇華させてしまうようなバカなことをしてほしくないものです。」

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  相変わらずの環球時報の胡錫進・元編集長の威勢の良い発言ですが、彼の個人的な発言ではなく、中国の公式見解を示していると考えるべきでしょう。

 

  日本が恐れをなしてミサイル配備計画を引っ込めればそれでよし、日本が反発しても、『あれは個人的な発言で、中国政府の見解ではありません』と逃げられます。

 

  胡錫進・元編集長に発言は、沖縄の基地反対派の主張と瓜二つなのも興味を引かれますね。『米軍基地があるから攻撃される。だから基地いらない』ーーーそんな訳ないじゃん。

日本を標的にする中国の弾道ミサイル

 

参考記事

<世界新聞網>拟部署1千枚飞弹 锡进:中国有5千枚飞弹「伺候」

https://bit.ly/3cdOrV8