黄大仙の blog

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四川省でマグニチュード6.8の地震 被災者救助よりもゼロコロナ優先

5日に中国四川省カンゼ・チベット族自治州瀘定県で発生したマグニチュード6.8地震により、死者74名、行方不明者26名の被害が発生しています(7日現在)。しかし、地震の最中に感染拡大防止政策によって多くの四川省民がコミュニティや建物から避難できず、消防士は災害対応の前にPCR検査の列に並ぶよう求められていました。

  米国国営の短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

救助活動前にPCR検査の列に並ぶレスキュー隊員

  地震が多い四川省では地震で激しく揺れたら、まず閉じ込められないようにドアを開け放し、強固な梁を探すか開けた場所に避難することをほとんどの地元の人が知っています。

 

  5日の地震の時も強烈な揺れの中で、住民は階下に逃げ外に出ようとしました。ところがこの地区はゼロコロナ政策のため封鎖されており、「大地震の中でも住民の避難よりも感染防止が優先」されました。

外からロックされ、外に避難できない住民

  ネット上には、地震発生直後に階下に逃げた住民が、蹴破ることのできない鍵のかかったドアに阻まれ、家に戻るしかない様子を撮影した動画が公開されています。 また、被災地に向かう消防士が、被災地に入る前にPCR検査の列に並んでいる映像もありました。

 

  SNS上では、「 レスキュー隊が核酸検査をしている!」、「瓦礫に埋もれた被災者も、PCR検査をして、結果報告を待ってから救急車に乗せて応急処置をするのか!?」など、非難の声が相次ぎました。

 

  地震の後、習近平国家主席が人命救助を最優先事項として強調したことに加え、四川省衛生保健委員会は公式ウェブで、「疫病予防期間であっても、生命を脅かす災害が発生したら、生命の安全を守ることを優先すべきである。」と述べています。しかし「避難するときは、集まりや接触を最小限にすること」とも書かれています。

youtube.com

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  住民の避難よりも感染拡大防止、被災者救助の前にレスキュー隊のPCR検査、ゼロコロナ最優先はまだまだ続きます。

参考記事

<自由亜州電台>四川防疫遇上强震不让逃命 封控还是"控?

https://bit.ly/3eu8tLE