黄大仙の blog

何にでも首を突っ込みたがる好奇心旺盛なOJISANブログです。

もう『寝そべり』はしない、中国の若者は『ゆるさ』を求め始めた

20共産党大会開幕を1016日に控え、中国大陸の最大の問題はやはり人の問題であると言われています。中国共産党上層部は政治・権力闘争を繰り広げていますが、政策担当者は人の問題は経済問題と捉えています。

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

996のブラック労働に若者が疲弊

  将来的に中国経済に大きな打撃を与える可能性のある、現実的な問題として、中国の若者の雇用や失業があります。

 

  中国国家統計局7月の経済データによれば、16歳から24歳の若者の失業率が19.9%に達し、若者の5人に1人が仕事に就いていないことが判明しました。

 

  一部のエコノミストは、中国の若者の失業問題は20%の若年失業率だけでなく、次の 3 つの点にも注意を払う必要があると考えています。

 

  第一に、青年失業率は過去5年間上昇傾向にあり、特に大卒者の問題が悪化し続けていること、

 

  第二に、雇用問題が深刻になるとすぐに、政府と機関は雇用率指標を非常に重視し、大学の嘘の就職報告、地元政府の「柔軟な雇用(正規雇用)」により問題の深刻さを覆い隠し、

 

  第三に、ゼロコロナ政策による都市閉鎖により、第4四半期の失業率がますます悪化すると予想されること。

 

  若者の失業問題について言えば、エコノミストは新たな造語で説明しています。

 

  それは『ゆるさ(鬆弛感)』で、一時期世間を騒がせた『寝そべり(躺平)』に代わる言葉です。

 

  若者が厳しい雇用状況に直面して「寝そべり」していると、政府はこの「寝そべり」はおかしい若者はやはり苦労すべきだ、せめて「非正規雇用」に参加すべきだと主張していましたが、若者はすでに「ゆるさ」を求めていました。

 

  近年、中国のあらゆる地域で猛烈な『内巻』(nei juan悪質な競争現象の意)が進み、若者は不安に追い込まれ、油断すると誰もが本格的なメルトダウンに陥るほどだと言われています。

 

  多くの若者は『寝そべり』ではなく、内面からリラックスする「ゆるさ」を求めています。

++++++++++++++++++++++++++

  中国では996という過酷な労働条件が問題になりました。これは「朝9時から晩9時まで週6日労働」という意味で、働き詰めを代表する言葉です。

 

  996に疲れた若者は気力を無くし、無気力に寝て暮らすという『寝そべり』主義という言葉が流行ったのは昨年のことでした。

 

  この記事では、若者は『寝そべり』という無気力ではなく、仕事はゆるく頑張らず、生活を満喫する『ゆるい』を求めるようになってきていると指摘しています。

deepredrose.hatenablog.com

deepredrose.hatenablog.com

deepredrose.hatenablog.com

参考記事

<世界新聞網>不再躺平中国年轻人改追求松弛感

https://bit.ly/3wYNoQe