台湾高雄市を訪問したマイク・ポンペオ前米国務長官は27日の講演で、「台湾は昔から独立国で、自由を愛する米国の同盟国である。国務長官在任中に行った最も誇らしいことの一つは、米国にこの現実を認識させたことだった」と述べました。
台湾(中華民国)の4大新聞のひとつで、発行部数国内第一位の自由時報の記事より。
ポンペオ前米国務長官は26日夜に台湾に到着し、27日午前に高雄市の陳智麥市長と朝食会を行い、高雄市で開かれるグローバル台湾ビジネス経済貿易フォーラムに出席して講演を行いました。
自由時報主催の第1回グローバル台湾ビジネス経済貿易フォーラムは、台湾の重鎮ビジネスリーダーが集まり、グローバルなサプライチェーンの再構築について議論しました。
フォーラムでは、ポンペオ氏が「世界の経済貿易動向からコロナ流行後の台湾の新しいビジネスチャンスを見る」と題して20分間の講演を行い、頼清徳副総統も出席しました。
ポンペオ氏は、「高雄に来ることができてとても幸せだ。元国務長官と現国務長官の中で、この美しい場所を訪れたのは私が初めてだ。ここ数日、台湾の友人たちに会えるのを楽しみにしている。」と述べました。
ポンペオ氏は、「アメリカ人が台湾に来て大切な友情を祝うのを見るのを快く思わず、台湾は中華人民共和国の一部であると信じている人もいる」と指摘しました。
しかしポンペオ氏は、「台湾の指導者が言っているように、台湾はすでに独立国であるから、独立を宣言する必要はない。」と強調しました。
さらにポンペオ氏は、「中国と台湾を同じ国だと勘違いするアメリカ人はいない、なぜなら一方は自由があり、一方は自由がない。一方は米国の同盟国であり一方は圧制的な敵国だからだ。」と述べました。
トランプ前政権下の2018年から2021年まで第70代米国務長官を務めたポンペオ氏は、今年3月上旬に初めて台湾を訪れて台北で蔡英文総統と会談しており、わずか半年後に再び訪れ、彼の台湾に対する愛情は明らかです。
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EU諸国の議員たちが相次いで台湾を訪問したり、米英首脳が続けて台湾の防衛について公言したり、欧米各国は台湾との友好関係を強めているようです。
日本のマスコミは中国に忖度するばかりなので、台湾のことはほとんど報じませんが、欧米各国は中台との関係では台湾側に舵を切っているようです。
ただ、あまり中国を挑発すると暴発しないか心配になります。あの人たちは面子を保つためには損得抜きになる時があるからなぁ。
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