モスクワ証券取引所で人民元の取引量が初めて米ドルを抜き、取引される最大の外国通貨になりました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
モスクワ証券取引所のデータによりますと、10月3日にモスクワ証券取引所で成立したT+1人民元/ルーブルの取引は6万4900件、取引額は703億ルーブル、同日のドル/ルーブルの取引は2万9500件、取引額は682億ルーブルとなり、人民元の取引額はモスクワ証券取引所で初めて米ドルを抜き、同取引所で取引量最大の外貨になりました。
(解説)T-1とは:国債の決済期間の短縮化のこと。Tとは、”Trade date”の略で、+1とは、1日後を示す。「T+1」は、約定日(売買が成立した日)の翌営業日が受渡日であることを意味する。
モスクワ取引所の人民元の人気ポジションは10月4日以降も変化しておらず、一部の中国国内メディアは、これを中国とロシアにとって「Win-Winの選択」と表現しています。
ロシアがウクライナに侵略戦争を仕掛けて以来、ロシアは米国を中心とする西側諸国からますます厳しい経済制裁を受けています。 一方、中国はロシアへの経済制裁には曖昧な態度をとっており、2022年の二国間貿易は25%増加しています。
ロシアによるウクライナ4州を併合する試みを非難し、加盟国に領土変更を認めないよう求める国連安全保障理事会の決議案に、ロシアは拒否権行使で否決し、中国は棄権しています。
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参考記事
<自由亜州電台>人民币首超美元 成莫斯科交易所交易量最大外币