黄大仙の blog

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英国諜報機関トップ 中国の技術的台頭が世界の脅威になると警告

英情報機関・政府通信本部(GCHQ)のジェレミー・フレミング長官は11日、中国のテクノロジーの台頭は、ロシアのウクライナ侵攻よりも深い課題を西側諸国に突きつけている、 西側諸国は自らの価値と影響力を守るために立ち上がるべきだと警告しました。

  フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。

英情報機関・政府通信本部(GCHQ)のジェレミー・フレミング長官

  GCHQのフレミング長官は、「中国政府指導部はデジタル通貨や衛星測位システム「北斗」などの技術を利用して国民への支配力を強め、海外での影響力を広げようとしており、その行動が世界の大きな脅威になり得る」と警告しました。

 

  フレミング長官は、「中国政府がテクノロジーを使って反対意見の監視・制御、衛星システムの攻撃や個人の追跡を行う能力を高めていることを、西側諸国は差し迫った脅威として真剣に受け止めなければならない」と述べています。

 

  また、フレミング長官は、「テクノロジーは単なる機会、競争、協力の分野ではなく、今や価値と影響力の広がりをコントロールする戦場となっている。」と、中国が新技術、北斗衛星システム、仮想通貨などの開発を通じてコントロール力を強化しようとしていることを指摘しました。

 

  フレミング長官は続けて、「中国の指導者たちにとって、テクノロジーは市場を支配し、影響範囲をコントロールし、優位性を維持するための手段とも考えられている」と述べています。

 

  フレミング長官は、2017年から英国情報機関・政府通信本部(GCHQ)のトップを務め、欧米諸国に対し、有望な技術への大幅な投資を呼びかけています。

 

  中国がその影響力と開発する技術を世界的に拡大し、特に一部の発展途上国への投資を続けていることから、フレミング長官は「西側諸国は実用的で手頃な価格の代替策を打ち出すべきだ」と考えています。

 

  フレミング長官は、「中国は、経済や技術のレベルで戦後の国際的なコンセンサスに挑戦するためにあらゆる手段を講じており、他国を潜在的な敵か、脅したり押し売りしたりしなければならない顧客のように見ている」と強調しました。

 

  中国外交部はフレミング氏の発言に対して、「根拠がない」と反発しました。

 

  中国外交部報道官は、「中国は、中国の人々の生活を向上させるために技術を発展させている。それは誰かに向けてのものではなく脅しでもない。『中国の脅威』という理屈で対立や反発をあおるのは、他人と自分を傷つけるだけだ」と述べています。

中国国産GPSの北斗衛星測位システム

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  中国の技術力の発展には目を見張るものがありますが、米国が半導体技術の対中輸出を禁止しましたので、間も無くスマホも作れなくなると言われています。


 

参考記事

<RFI>英国情报部门警告中国技术崛起构成更深层挑战

https://bit.ly/3g1rlT0