中国の9月の消費者物価指数(CPI)は、主に食品価格に牽引され、2020年4月以来最も上昇しました。そのため、中国当局が新型コロナ対策や不動産セクターの不振で打撃を受けた経済を後押しするため、追加の緩和政策を展開する余地は限られることになりました。
米国国営の国際放送の美國之音の記事より。
中国国家統計局が発表したデータによると、9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.8%上昇し、8月の前年同月比2.5%上昇からも増加しました。
食品価格は8月の前年同月比6.1%増に対し、9月は前年同月比8.8%増となり、消費者物価の上昇が加速しました。 豚肉は前年同月比36.0%増(8月は22.4%増)、野菜は前年同月比12.1%増(8月は6.0%増)となっています。
世界第2位の経済大国である中国は、第2四半期にほとんど成長せず、長引く疫病の規制、不動産市場の深刻な低迷、輸出の低迷の中で、成長の勢いを取り戻すのに苦労しています。
中国の疫病対策(ゼロコロナ政策)は、10月10日現在、中国の人口の13.9%、GDPの19.7%を占める36都市が、さまざまな程度の閉鎖、あるいは地域によるある種の統制下に置いています。
厳しい疫病対策はしばらく続くとみられ、エコノミストは中国当局が経済回復を支えるためにさらなる金融・財政緩和を導入すると予想していますが、資本逃避に対する懸念から慎重な姿勢を崩していません。
国際通貨基金(IMF)は今月、中国の成長率予測を2022年に3.2%、2023年に4.4%に引き下げました。IMFは、中国の厳しい疫病対策の下で頻繁に封鎖していることが大きな損害を与えていると指摘しています。
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落ち込んだ経済を回復させるために金融・財政緩和は欠かせませんが、欧米並みのインフレ率も怖いし、中国当局の舵取りが見ものです。
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参考記事
<美國之音>中国9月份CPI涨幅创2020年4月以来新高