11月に白紙を掲げた南京伝媒学院の女子学生・李康夢さんと、8月にPCR検査ブースに抗議文を書いた中央美術学院卒業生の張東輝さんが、中国のゼロコロナ政策が緩和された後に行方不明になっています。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
11月26日、南京伝媒学院の1人の女子学生李康夢さんが白紙を掲げて無言で抗議をし、白紙を取り上げられても抗議を続けたことで学生たちが集まり、新疆ウイグル自治区ウルムチでの火災の犠牲者を悼みました。
白紙を掲げた李康夢さんが行方不明になっており、警察に連行された疑いがあるとSNSに投稿されています。
今年8月には、北京の街中にゼロコロナ政策に抗議する落書きが現れました。「3年だ」「もう麻痺してる」という言葉がPCR検査ブースの外壁にペイントされました。
抗議の落書きをした中央美術学院卒業生の張東輝は、騒動を起こした罪で逮捕勾留されました。
ネット情報によると、張東輝の家族はPCR検査会社に損害賠償を支払ったそうです。 しかし、11月24日に張東輝の弁護士は朝陽区の担当検察官から、張東輝の行動は他人の財産を恣意的に毀損する行為と見なされ、懲役6~8ヶ月になる見込みである告げられたそうです。
11月下旬にゼロコロナ政策が緩和されて以降、中国の多くの場所でPCR検査の要件が引き下げられ、いくつかの検査ブースが撤去されているなか、そのわずか3カ月前に不満を表明した張東輝が実刑判決を受けていることに同情的なネットユーザーもいます。
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ゼロコロナの緩和が伝えられているなから、白紙運動や抗議行動への参加者の逮捕拘束も裏で進んでいるようです。
ところで、上海に住む知り合いに「検査不要になってよかったね」と微信を送ったら、「今検査の列に並んでる。それはどこの話だ?」と怒鳴られてしまいました。
参考記事
<世界新聞網>南京传媒学院举白纸女生失联 网友吁关注