中国国家統計局は27日に、2021年(昨年)の最終的な検証済みGDPを発表しました。2021年のGDPは、114兆9237億元(約2205兆円)となり、速報値よりも5567億元増加し、前年比成長率は8.4%となります。
中国国内ニュースサイト百度新聞に掲載された記事より。
中国国家統計局のGDP会計およびデータ公開制度の規定によると、毎年のGDPには、概算会計(速報値)と最終検証の2段階があります。
最近、国家統計局は2021年のGDPデータの最終検証を実施しました。
最終検証の結果、2021年のGDP総額は、速報値に比べて5,567億人民元増加し、成長率は速報値に比べて0.3ポイント増加しました。
内訳は、第一次産業は8兆3216億元(約159兆円)で、速報値より130億人民元増加、第二次産業は45兆1544億元(約863兆円)で、速報値より640億人民元の増加、第三次産業は61兆4476億元(約1170兆円)で、速報値から4,796億人民元の増加でした。
中国の四半期別GDP会計は、第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期のGDPデータを別々に計上し、各四半期のGDPデータを合算して年間GDP会計速報を得ます。
年間GDP概算会計(速報値)は、翌年の1月20日までに集計し、年間GDPの最終検証は、一般的に翌年1月までに完了します。
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今年初に発表された2021年のGDP成長率(速報値)は8.1%でしたが、年末になって最終検証としてGDP成長率8.4%に上方修正されました。
先日世界銀行が今年の成長率が3%以下と発表しており、中国政府は「去年は8.4%もあったんだぞ」と発表して国民の目を逸らしたかったのでしょう。
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