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中国がオーストラリア産石炭輸入を再開へ 両国の関係は回復するか

中国は早ければ今年4月からオーストラリア産石炭の輸入を再開すると見られており、両国間の関係が険悪になってから3年、前向きで重要な一歩を踏み出したと言えます。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

中国国旗とオーストラリア国旗

  中国国家発展改革委員会は13日、中国宝鋼集団、中国大唐集団、中国華能集団、国家エネルギー投資集団の4社を召喚し、オーストラリアからの石炭輸入再開を協議しました。 関係者は、早ければ41日にも石炭の輸入が解禁される可能性があることを明らかにしました。

 

  情報筋によると、中国政府は2021年に各地で広範な電力不足と停電を引き起こした事態の再発を防ぐため、昨年7月にはオーストラリアの石炭の輸入禁止を解除することを検討していたとのことです。

 

  また、中国政府は、ロシアに対する国際的な制裁措置が、国際的なエネルギー競争の激化につながることを懸念しています。

 

  米国のシンクタンク、ハドソン研究所のライリー・ウォルターズ上級研究員は、中国がオーストラリアの石炭輸入を再開することは、オーストラリアの輸出業者と中国の消費者に直接利益をもたらすと指摘しています。

 

  ウォルターズ上級研究員は、「しかし、中国政府がオーストラリアとの国交を再開したとは思えません。 中国政府は、アルバニー政権と仲良くするよりも、国内企業が安価な石炭をたくさん持てるようにすることに関心があります。事実、中国経済にとって必要不可欠とは考えないオーストラリアのワインやその他の商品に対して、依然として多くの制限を設けている」と述べています。

 

  オーストラリアは世界第2位の石炭輸出国であり、かつては中国がオーストラリアの最大の貿易相手国でした。

 

  しかし、新型コロナの流行を受け、当時のオーストラリアのモリソン首相は、新型コロナの起源に関する独自の調査を提案し、昨年5月の世界保健総会で独立調査決議案が可決されると、中国は激怒して直ぐにオーストラリアの石炭、ワイン、牛肉、ロブスターの輸入を禁止しました。

 

  サウスカロライナ大学エイキンビジネススクールの謝田教授は、「中国経済はゼロコロナ政策によって衰退の一途をたどってきました。 最近、中国は全面的に解禁したが、国際的な受注や産業チェーンは短期的には元に戻らないので、豪州産石炭の輸入再開は中国経済再生の突破口を見出す試みである」と述べています。

 

   昨年11月、中国の習近平国家主席は、G20サミットの傍らで、当時のオーストラリアの次期首相アンソニー・アルバネーゼと会談しました。

 

  会談の中で習近平は、2022年にオーストラリアと中国の国交が50周年を迎えることを踏まえ、両国は違いを超え、互いを尊重し、互いの利益のために努力すべきであると強調しました。

 

  中国がオーストラリアの石炭輸入禁止を解除することは、両国の関係が温まる兆しと見られています。

 

  有識者は、「オーストラリア・アルバニージー政権にとって、中国がオーストラリア産石炭輸入の解禁は歓迎すべきことである。それは、アルバニージー政権の目的のひとつが、オーストラリアと中国の関係を安定させることだからだ。 しかし、中国の経済的強要、人権侵害、軍拡に対する懸念は相変わらず持っている」と指摘しています。

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  中国はオーストラリア製品の輸入禁止したり、中国系オーストラリア人のチェン・レイ氏、ヤン・ヘンジュン氏を拘束したり、オーストラリアへの敵対行為が目立ちます。

 

  しかし、石炭の輸入再開に踏み切るのは、中国経済の落ち込みが見た目以上に悲惨なことになっていると思われます。

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参考記事

<自由亜州電台>中国计划恢复澳大利亚煤炭进口 两国关系有望回暖?

https://bit.ly/3vFQmYz