黄大仙の blog

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台湾の弾道ミサイルの部品、中国山東省で修理  秘密漏洩の疑い

台湾の雄三弾道ミサイルの部品が、スイスのオリジナルメーカーから中国山東省の修理工場に修理に出され、機密データが中国に流出した恐れがあると台湾メディアが報じました。

  米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。

台湾の弾道ミサイルの部品を中国工場で修理 秘密漏洩か?

  台湾メディアの『鏡週刊』は、台湾国家中山科学研究所が開発した空母キラーと称される雄三弾道ミサイルの部品が、中国山東省の修理工場に修理に出されたという情報を入手したと明らかにし、関連データが流出すれば台湾のミサイル位置が露呈する恐れがあると報じました。

 

  鏡週刊は、雄三弾道ミサイルに使用されている緯度経度計は、音速の2.5倍で飛行するミサイルの位置を連続的に特定できる重要な計器です。今回、2台が故障して修理に出したため、国家安全保障上の脆弱性が発生した疑いがあると報じました。

 

  これに対し、台湾の国家中山科学研究所はプレスリリースを発表し、経度緯度計は国家中山科学研究所の生産・組立ラインでミサイル本体や発射箱、ランチャーなどの測定に使われる光学校正装置であり、雄三弾道ミサイルの連続測位を制御する部品ではないことを強調しました。

 

  経度緯度計は、国家中山科学研究所がスイスのライカ社から購入したもので、機器の一部に不具合があったため、メモリーカードを抜いて台湾の代理店からスイスの純正メーカーに修理に出すことになりました。

 

  修理後の部品に添付されていた貿易書類から、中国山東省の青島流亭空港からの輸出履歴が判明しました。

 

  台湾の代理店は、「地理的な理由でオリジナルメーカーが、アジアのメンテナンスセンターである山東省の修理工場に送った。悪意のあるプログラムが埋め込まれたことはなく、情報漏洩の疑いもないことを確認しています。」と回答しています。

 

  鏡週刊の報道によると、台湾国防部が機密軍事施設への侵入、襲撃、被害を防ぐため、中国科学院に委託開発した「重要保護陣地用知能監視システム」は、クラウドサーバーを通じてキャンプの状況を瞬時に把握することができますが、監視カメラには中国製のチップや部品が使われています。

 

  中国製装備の使用が明確に禁止されている台湾軍について、重要な情報がすでに漏れているのではないかという疑問が鏡週刊にも寄せられています。

 

  監視カメラはスウェーデンのメーカーであるAXIS社の製品を使用し、台湾軍の調達規定に準拠しています。しかし基板は中国製の部品です。

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  防衛上重要な部品が中国製であったり、メンテナンス工場が中国にあると言うのは、日本の自衛隊の装備にも起こりうることです。

参考記事

<自由亜州電台>台雄三导弹设备送中国山东维修 爆泄密疑云

https://bit.ly/3Iq2GDP