中国の富裕層がゼロコロナ政策の解除を受けて移住計画を加速させ、数十億ドルの資金流出と大規模な頭脳流出を引き起こしています。
フランス国営ラジオ放送局RFIの記事より。
投資移民コンサルタントによると、昨年12月に中国のゼロコロナ政策が大幅に緩和されたことで、多くの中国人富裕層が海外不動産を見たり、移民計画を確定させるために海外に出向くようになったといいます。
多くの移民希望者が過去のゼロコロナ政策に対し、本当にもう十分だと感じていることがうかがえ、そのため移民に関する問い合わせの予約が急増しています。
移民コンサルタント会社のヘンレイ＆パートナーズによると、中国の対外開放発表後の数日間で、中国人からの移民問い合わせが4倍以上に増えたといいます。
カナダの移民弁護士事務所ソビロフスによると、北米への移住を希望する中国人が増加しており、一部の顧客はできるだけ早く移住したいとの意向を示しているとのことです。
フランスの投資銀行ナティクシス社のアジア太平洋地域担当チーフエコノミスト、アリシア・ガルシア・エレロ氏によると、新型コロナ流行前は、中国からの資本流出は年間約1500億米ドルにのぼっていました。
過去3年間、中国人は海外旅行に行けなかったため、2023年にはこの数字が増える可能性があり、中国は今年、大量の資金流出に直面し、人民元と経常収支、さらに中国の労働力、生産性、経済成長に影響を与える圧力となる可能性があります。
エコノミスト誌によると、休暇という名目で数十億ドルが中国から流出しており、中国の海外観光旅行が盛んになればなるほど、資本逃避がひどくなるとのことです。
中国の旅行サイト携程旅行網(Ctrip)の問い合わせが1ヶ月で4倍になったほど、中国人の旅行意欲は高まっています。
新型コロナウイルスの流行で3年間閉鎖されていた中国がこのような旅行ブームになるのは理解できますが、観光や留学という明らかな動機の下に、もう一つ暗黙の動機である中国からの金の密輸があるのだろうと見られています。
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参考記事
<rfi>受够了，动态清零结束后中国富人加快移民计划数十亿资金外流
