3月10日北京で、中華人民共和国、サウジアラビア王国、イラン・イスラム共和国の3カ国は、サウジアラビアとイランが、双方の国交回復、2カ月以内の大使館・駐在員事務所の再開、大使の交換、二国間関係の強化の模索などの合意に至ったと発表しました。3カ国は、国際地域の平和と安全の強化のためにあらゆる努力をする意思を表明しました。
中国国内ニュースサイト百度新聞に掲載された記事より。
イランとサウジアラビアは、2ヶ月以内に国交を回復し、互いの大使館を再開することで合意しました。
イランのタスニム通信によると、中国とイランとサウジアラビアの3カ国は北京での秘密会議で、最長2カ月以内に国交を回復し、互いの大使館を再開することに同意しました。
イランとサウジアラビアは、すでに関係正常化に向けた段階的な取り組みを始めており、 昨年イランとサウジアラビアの代表は、イラクの首都バグダッドで数回の会談を行っていました。
2016年1月初旬、イランの最高指導者ハメネイ師がシーア派聖職者ネミールの処刑を受けてサウジアラビアに対する「神の報復」を宣言し、怒ったイランのデモ隊が在イランサウジ大使館を攻撃して以来、サウジアラビアはイランとの国交を断絶していました。
中国の澎湃新聞によると、オマーン、トルコ、レバノン、イラクを含む多くの国が、三国間の共同声明を歓迎する声明を発表しました。また、グテーレス国連事務総長は、イランとサウジアラビアが国交回復に合意したことを歓迎し、関連協議に協力した中国に謝意を表明しました。
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中国は国際社会での存在感を強めています。それに引き換え、日本は外務大臣がG20を欠席するなど、内向きの姿勢が目立ちます。
参考記事
<百度新聞>伊朗媒体:伊朗和沙特同意恢复外交关系,两个月内重新互开大使馆
<百度新聞>多国对沙特伊朗同意恢复外交关系表示欢迎