黄大仙の blog

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イギリスがCPTPPに参加決まる 次は台湾か中国か?

英国は、環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)加盟国の合意を得て、CPTPPに参加することが決まり、アジア太平洋地域での影響力をさらに高めることになりました。CPTPPには台湾と中国が参加申請していますが、英国に続くのは誰でしょうか?

  ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。

英国がCPTPPの12番目の加盟国に

  リシ・スナク英首相は31日、英国が包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ(CPTPP)の加盟国とCPTPPへの参加で合意に達し、詳細が決まれば12番目の加盟国となり、CPTPPに参加する最初のヨーロッパ諸国となると発表しました。

 

  スナク首相は、「英国がEUを離脱して以後、最大の貿易協定が成立した。この動きにより、英国が「ダイナミックな太平洋経済の中心」に位置することになった」と述べました。

 

  またスナク首相は、「CPTPPへの参加は、英国経済にとってブレグジット後の自由がもたらす真のメリットを示すものだ」と述べました。

 

  英国は、この協定により自動車、蒸留酒、乳製品の関税が削減され、長期的には英国経済を年間18億ポンド(22億米ドル)押し上げるとしており、この数字は、今後参加国が増えれば増えるだろうと見込まれます。

 

  CPTPPと英国は、詳細が決定した後、7月に関連文書に署名する予定とのことです。各国が批准手続きを完了した時点で、英国は正式に最も新しい加盟国となります。

 

  CPTPPは、以前は環太平洋パートナーシップ(TPP)として知られていましたが、2017年に米国が離脱を表明したためCPTPPに変更され、現在は日本、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドシンガポールベトナム、メキシコ、ペルー、マレーシア、チリ、ブルネイ11カ国が参加しています。

 

  英国はブレグジット後の2021年に同協定への加盟を申請し、同年6月に交渉が開始されていました。

 

  英国が参加すれば、CPTPPは世界GDP12%から15%に拡大し、英国のGDP0.08%増加します。

 

  英国政府の予測数値によると、英国経済への恩恵はわずかであり、ブレグジットが英国に与える影響を相殺することはできないだろうとされています。

 

  しかし、サナック首相は、この協定は経済的、戦略的に重要であり、CPTPPに参加すれば、インド太平洋地域における英国の地位を確立できると考えています。英国のCPTPP加盟は現段階では経済的意義よりも政治的意義が大きいでしょう。

 

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  20219月には中国と台湾が相次いでCPTPPへの加盟を申請しています。

 

  中国が強い規制や非透明性など自由経済に反する措置をとり、正当な理由なく製品の輸入を禁止していることから、中国の現在の制度や規範がCPTPPの高い基準を満たせるかどうかは未知数です。

 

  『約束はしたけど、守るとは言ってない』と平気で口にする人たちですから、CPTPPに加盟できたら掻き回すつもりなんだろうな。

deepredrose.hatenablog.com

参考記事

<徳国之声>英国加入CPTPP 下一个是台湾?

https://bit.ly/3nFlG8Y

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