NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、中国の習近平国家主席とウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が27日に行った最近の電話会談を歓迎したが、「中国がロシアのウクライナ侵攻をいまだに非難していないという事実は変わらないだろう」と述べています。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ストルテンベルグ事務総長は、27日にベルギー・ブリュッセルのNATO本部で、ルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル首相と記者会見した際に、「中国がウクライナの視点をより理解することが重要である」と述べるとともに、NATO同盟国が、ウクライナの領土保全の完全尊重を含むゼレンスキー大統領の平和計画案への強い支持を再強調していることを明らかにしました。
ベッテル首相は、中国とウクライナの首脳の電話会談を「正しい方向への第一歩」と評し、双方が今後の交流のためのカレンダーを設定することを希望しました。
ベッテル首相は、「ウクライナが中国との関係を強化し、中国が正しい側に立つことが重要である」と述べました。
ベッテル首相は、さらに、「中国がキープレーヤーであること、中国との対話が必ずしも容易でないことは承知しているが、非常に重要である。 私たちが犯しうる最大の過ちは、中国政府をモスクワの腕の中に押し込んでしまうことだ」と述べています。
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プーチン大統領がまともに対話するのは習近平国家主席だけと言って良い状況で、ゼレンスキー大統領が習近平国家主席と会談することは重要なことです。
3月のプーチン・習近平会談の時には、共同声明で国外に核兵器を配備しないことなどを明記したにもかかわらず、その数日後にベラルーシへの戦術核配備をプーチンが決定し、習近平のメンツを潰しているので、習近平の仲介が効果を示すのか心配にはなりますが、ロシアとウクライナを仲裁できるのは中国だけです。
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参考記事
<自由亜州電台>习近平与泽连斯基通话 北约表示欢迎