19のEU加盟国は、輸入医薬品原料の中国市場への高い依存度を減らすための措置を求めています。
ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。
欧州委員会(EU)には、1369億ユーロ(約20兆3千億円)の医薬品市場があります。EUは製薬業界の法的規制を改正する提案を提出しました。EUが提案した法律案は、医薬品の供給を改善し、薬価を正常な状態に戻すために、医薬品産業への投資を再活性化することを目的としています。
ベルギー、フランス、スペイン、ドイツなどのEU諸国は、中核的な医薬品の分野でEU内の供給の安全性を確保するために、重要医薬品に関するEU法を制定するよう求めています。
現在、世界は医薬品の製造において、中国メーカーの有効成分に大きく依存しているため、これは懸念材料となっています。
現在のEUの基準を満たす有効成分の50%以上は、中国5社から供給されているのです。
2019年には、「世界中の医薬品有効成分の40%以上が中国からもたらされている」とされており、中間製品の分野では、世界中のほぼすべての医薬品有効成分メーカーが中国と切っても切れない関係にあります。
EUは、EU全体の品不足を避けるために、さまざまな主要医薬品の管理を強化することを計画しています。法律案では、「サプライチェーンを適時に特定するために、上記の医薬品の入手可能性を監視し、世界のサプライチェーンを追跡する必要がある」としています。
法律案では、度重なる原材料不足を経験している医薬品については、モニタリングが率先して行われるべきであるとされています。これに加えて、EU諸国は代替供給者や代替医薬品が見つからない極端なケースにおいて、各国が相互扶助的に行動できるようにするための具体的な措置を導入するよう求めています。
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欧米諸国はいろいろな分野で中国との出カップリングを進めていますが、医薬品の分野でもでカップリングを進めようとしています。
日本はどうするのでしょう?行き先を失った原材料を安く買いたたき、日本で簡単な加工をしてから『日本製』として世界に出荷して大儲けしようと思ってる人がいるかもしれませんね。
参考記事
<徳国之声>欧盟19国呼吁减少制药工业对中国的依赖