中国の韓正副主席が5月11日にオランダを訪問し、オランダ国王および首相と会談しました。現地メディアはオランダの半導体禁止令と中国による国家安全保障上の脅威に焦点を当てました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
オランダメディアのダ・テレグラフ紙は、今年4月に発表されたオランダ軍情報保安局(MIVD)と総合情報保安局(AIVD)の年次報告書で、中国がオランダにとって最大の情報・経済セキュリティ上の脅威であるとされ、最近オランダと中国の関係が緊迫していると報じました。
オランダ政府は3月に半導体の輸出規制の実施を発表し、世界シェア90%以上の半導体製造装置メーカーであるASML社の中国への装置輸出に制限を与え、中国半導体の高度化プロセスを停滞させるなど、中国国内で反発を招いています。
さらに、この2年間で、オランダでは少なくとも8つの自治体と2つの州が、中国との姉妹都市関係を解消しています。
12日のEU外相会議では、対中政策の見直しが議論されました。さらに、日本の林外相も出席するEUとインド太平洋閣僚会合でも、中国を念頭に、EUとインド太平洋地域諸国の協力強化を話し合います。
EUは中国と経済関係などで連携を深める一方、人権問題などで対立しています。
こうしたEUの動きに対して中国も動き出し、韓正国家副主席のほか、秦剛外交部長がドイツ、フランス、ノルウェーを訪問しています。
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中国の韓正国家副主席は、英国王チャールズ3世の戴冠式に出席していましたが、その後オランダにわたり活発に活動しているようです。
フランスのマクロン大統領は、あっさりと中国に籠絡されましたが、他の諸国はどうなのでしょうか?
参考記事
<自由亜州電台>韩正访荷兰 国安威胁和半导体限制成焦点