黄大仙の blog

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トラス前英首相が訪台、台湾のCPTPP参加を支持  王美花・台湾経済部長:参加を勝ち取るために戦い続ける

台湾訪問中のリズ・トラス前英首相は19日、王美花・台湾経済部長と会談し、トラス氏は台湾がCPTPPに参加することを強く支持すると表明し、王美花経済部長は、台湾は引き続き加盟国に加盟機会を求めると述べました。

  中華民国(台湾)唯一の国営通信社である中央通訊社の記事より。

訪台したトラス英前首相(左)と王美花・台湾経済部長

  リズ・トラス前英首相は516日から20日に台湾を訪問しました。19日には、王美花・台湾経済部長と会談し、CPTPP(環太平洋パートナーシップ)半導体産業における協力、その他の経済・貿易問題について話し合いました。

 

  英国は331日に、CPTPPへの加盟についてCPTPP加盟国との間で合意しており、トラス氏は台湾のCPTPP参加への支持も表明しました。

 

  王美花経済部長は21日、「トラス氏は台湾のCPTPP加盟を非常に歓迎しており、台湾も引き続きCPTPP加盟国に加盟機会を求めていく」と述べました。

 

  王美花経済部長は、半導体産業における台湾と英国の協力関係について、「英国政府が最近、半導体の戦略計画を発表し、半導体サプライチェーンを強化するための資金を提供していること、英国は半導体設計や化合物半導体の研究開発で優位に立っており、台湾の多くの学術研究部門が活発に研究・開発を進めており、両者の協力余地は十分にある」と指摘しました。

 

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  19日から20日、日本ではG7サミット開催、ゼレンスキー大統領の訪日G7参加の話題で持ちきりでしたが、同時期の16日から20日にはトラス前英首相が台湾を訪問し、蔡英文総統をはじめ台湾首脳と会談を続けていました。

 

  英国が、台湾のCPTPP加盟を支持したことは、同時に加盟を申請している中国への牽制に他なりません。中国が台湾と同時加盟を受け入れるはずがありませんので、英国が台湾加盟支持を表明したことは、実質的に中国拒否を表明したようなものなので、中国がどう対応するのか注目です。

 

  英国は現首相が日本でG7で平和について話し合い、前首相が台湾で経済協力の話し合いを同時にやってのけました。すごい外交力ですね。

 

  日本のマスコミはこの件は完全無視でしたね。

参考記事

<中央通訊社>特拉斯挺台加入CPTPP 经长:持续争取加入机会

https://bit.ly/43g7nY7