黄大仙の blog

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中国国防部長 李尚福:中国は統一されなければならず、統一されるであろう

シンガポールで開催された第20回シャングリラ会合(62日~4)に出席した中国の李尚福国防部長は4日、『#中国の新安全保障構想』と題する演説を行いました。

  中国国内ニュースサイトの百度新聞に掲載された記事より。

第20回シャングリラ会合で演説する中国・李尚福国防部長

  演説で、李尚福国防部長は台湾問題について、「台湾問題は中国の核心的利益の中心であり、台湾問題は中国の内政問題であり、一つの中国主義は国際関係の基本規範として受け入れられている。一つの中国の原則を萎縮させたり、空洞化させようとする動きは、不条理で危険である」と述べました。

 

  また、李尚福国防部長は、「民進党政権の『外国を頼んで独立を求める(挟洋謀独)』ことや、『台湾で以て中国をコントロールする(以台制華)』ことによる外部勢力の中国内政干渉が、台湾海峡の緊張の根本原因であり、台湾海峡の現状を変える最大のトラブルメーカーであることは世界的に明らかである」と述べた。

 

  さらに、李尚福国防部長は、「中国は統一されなければならず、統一されるに違いない、これは人民の方向性であり、一般的な傾向である。我々は、最大限の誠意と努力で平和的統一を目指す所存だが、武力行使の放棄は決して約束しない。もし何者かが台湾を中国から分割する蛮勇を振るうなら、中国軍は少しも躊躇せず、いかなる相手も恐れず、どんな犠牲を払っても国家主権と領土の完全性を断固として守る」と述べました。

 

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  中国高官や外交部報道官は、昔から台湾問題について『一个中国原則』『挟洋謀独』『以台制華』と言う言葉を使って台湾問題を語っており、今回の李尚福国防部長の演説も目新しい言説はありませんでした。

 

  李尚福国防部長が対談を拒否したことに対して、オースティン米国防長官が懸念を表明したことに対し、中央軍事委員会連合参謀部の景建峰副部長が『米国にたいして3語プレゼントする。领导不是霸权、地位取决作为,行动胜于空谈』が言い得て妙でした。

 

  领导不是霸权:リーダーシップは覇権ではない

  地位取决作为:地位は行動で決まる。

  行动胜于空谈:行動は言葉よりも雄弁である

中央軍事委員会連合参謀部の景建峰副部長

  台湾統一は習近平国家主席の意志であり、武力侵攻を排除しないのは習近平国家主席の決意ですから、国防部長と対話したところで考えが変わるはずはありません。

参考記事

<百度新聞>中国国防部长李尚福:中国必须统一,也必然统一

https://x.gd/AFndJ