香港当局の英国での情報収集に協力した疑いで起訴された3人の男性のうち、2人が来年2月に裁判を受けることになると裁判が5月24日に発表しました。残りの1人は19日に遺体で発見されました。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
2023年12月から2024年5月2日の間、外国の諜報機関を実質的に援助する可能性のある情報収集、監視、欺瞞行為の実行した容疑で、袁松彪（63歳）と衛志梁（38歳）は起訴され、ロンドンの中央刑事裁判所で公判前審問を受けました。
袁松彪はロンドンにある香港経済貿易事務所の管理部長であったことが確認されています。
ジェレミー・ベイカー判事は、公判期日を来年2月10日に設定し、約5週間続くと予想しました。同判事によると、容疑者は定められた外出禁止令などを守ることを条件に保釈が認められました。
この事件では、3人目の容疑者である37歳の英国人マシュー・トリケットも起訴されていましたが、彼は19日に公園で遺体で発見されています。
警察は原因不明の死であると発表し、検察側はトリケット容疑者の起訴を、被疑者死亡で正式に停止したことを裁判所に伝えました。
トリケットは英国の入国管理局職員で、元英国海兵隊員で、警備会社の社長であったと伝えられています。カシフ・マリク検事は、「トリケットは起訴後に自死を図った。」と述べました。
警察は24日の声明で、検視官が検死を終え、彼の死に疑わしいものはなかったと述べています。
この3人は、メトロポリタン警察のテロ対策コマンドによる捜査の結果、イギリスの国家安全保障法に基づいて起訴されました。検察によると、容疑者たちは英国内の家にも押し入ったといいます。
彼らは5月初め、ロンドンとイングランド北部のヨークシャーのテロ対策警察によって、国家安全保障やスパイ事件の容疑者を令状なしで拘束できるという新法の規定に基づいて逮捕されました。
この事件は中国と香港の当局者から強い批判を浴びています。香港は1997年に中国に返還されるまでは英国の植民地でした。
中国外交部の汪文斌報道官は24日の定例記者会見で、「この疑惑は国家安全保障の名を借りた政治的操作だ。」と非難しました。
汪文斌報道官は記者団に対し、「在英中国人の合法的な権利と利益を著しく侵害し、中英関係に深刻な損害を与え、国際法の原則と国際関係の基本規範に著しく違反し、英国自身のイメージに深刻な損害を与える」と述べました。
香港政府のスポークスマンによると、香港の商務経済発展長官の邱應樺は23日、在香港英国副総領事と会談し、この事件に対する懸念を改めて表明しました。
邱應樺長官は英国当局に対し、本件を公正に処理し、ロンドンにある香港経済貿易事務所の正常な運営を確保するよう求めました。
香港政府は、同事務所のすべての活動は法律に従って行われていると付け加えた。
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”自死”した英国人は、検死の結果、彼の死に疑わしいものはなかったとされていますが、陰謀めいたものを感じてしまいます。
元海兵隊員でありながら外国のためにスパイ活動をしたことで起訴され、罪の重さに耐えきれなかったのかもしれません。
参考記事
<美國之音>被控替香港当局在英国收集情报的两名男子将于明年2月接受审判
