米国務省は20日、25年間にわたる中国政府による法輪功学習者への弾圧と迫害を非難する声明を発表しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
米国務省のミラー報道官は声明の中で、中華人民共和国当局は25年間にわたり、法輪功学習者とその家族を対象に、虐待や人権侵害行為を行ってきたと指摘しました。
今年は法輪功の「4·25平和陳情事件」から25周年に当たり、米議会はこのほど、中国での生体臓器摘出に関与·協力した者に制裁を科すよう米政府に求める「法輪功保護法」(H.R.4132)を提出しました。
現在、この法案は下院で採決され、上院に送られています。
国務省の声明はまた、米国は宗教と信仰の自由を含む人権の代弁者であり、人権侵害に対する説明責任を引き続き求めていくことを強調しました。
米国はまた、中国政府に対し、弾圧キャンペーンを中止し、信条を理由に投獄されているすべての人々を釈放するよう求めました。
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法輪功は1990年代初から中国で広がった気功です。法輪功を学ぶ人たちは「学習者」と呼ばれますが、1999年ごろには学習者は7000万人を超えており、共産党や人民解放軍でも学習者が急増していました。
1999年に中国共産党は法輪功を邪教として活動を禁止しましたが、当時の最高指導者の江沢民総書記が、法輪功の人気に警戒心と嫉妬心を抱いたからだと言われています。
共産党からの迫害に対して、1999年4月25日に法輪功の学習者たちが、中国の政治の中枢である中南海で陳情を行ったのが、「4·25平和陳情事件」です。
この時、1万人を超える学習者が北京の国家信訪局のある府右街と西安門大街に集結し、政府に対して法輪功学習者への不公正な扱いの是正を訴えました。
参考記事
<自由亜州電台>美国务院发表法轮功声明 谴责中国政府镇压