中国では大学卒業者数が年々急増していますが、一方で経済は衰退の一途をたどっており、大学生は卒業と同時に失業という厳しい状況に直面しています。
米国に拠点を置く中国語放送の希望之声の記事より。
「本当に言語道断だ。以前は履歴書をウェブサイトに載せれば、毎日のように電話がかかってきて、面接を申し込まれたりしたんだ。でも今年は、履歴書をウェブサイトにアップしても、石のように落ちてしまうばかりだ。」
「今年の雇用環境がかなり厳しいことは知っていましたが、ここまで厳しいとは思いませんでした。私は民宿を経営しているのですが、最近、家庭の事情で掃除のおばさんが辞めてしまったんです。それで求人広告を出したんです。今朝起きたら、大学生が大勢応募してきました。」
「00後世代が就職市場を大改革するなんて、いったい誰が言ったんだ。この社会は、00後世代の学生にもう少し寛容になれないのだろうか?」
大卒者の中には、「昔は親が嫌いだったが、結局は自分が親より劣っていることに気づき、かつてのプライドが生活の重圧に押しつぶされてしまった」という人もいます。
怒りの矛先を政府当局に向ける人が増えています。最近、広東省では青天白日旗(*)が出現して人々を驚かせ、上海では民主化を望む人々がおり、習近平に対する文章や共産党に対する暴言を発し、民衆に反乱の蜂起を呼びかける人々もいる。
[*注意]青天白日旗:清朝末期に登場した革命の旗。国民党の登記として採用され、現在は台湾海軍海上旗として使われている。
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経済不況で失業者が増大し、大学卒業即失業と言われるほどの就職難に見舞われている中国では、社会不安が一部で広がっています。
暴漢による通り魔事件も各地で発生しており、犠牲者も少なからず出ていますし、蘇州や深圳では日本人学校に通う児童が襲撃の標的となり、深圳では児童が犠牲になってしまいました。
アメリカ国務省が中国危険情報をレベル3(渡航を再考せよ)としているのに、日本の外務省は中国危険情報を、新疆とチベット以外はレベル0(安全)としています。
レベルを上げてしまうと、日系企業は日本人駐在社を帰国させなくてはならなくなり、現地がまわらなくなってしまうので、経営者の反発が強いためにあげられないとの噂もあります。噂ですよ、う・わ・さ。
国会答弁を見る限り、日本政府は中国の危険情報のレベルを上げる気はないようですし、日本のマスコミは、「深圳の事件現場には多くの中国人が献花に訪れている」と報じて、反中感情が高まるのを必死に防いでいます。
外務省と米国国務省による中国危険情報の乖離に関する質問主意書
衆議院議員松原仁君提出外務省と米国国務省による中国危険情報の乖離に関する質問に対する答弁書
不満が政府に向くのは勝手にして貰えば良いのですが、外国人に向くのは勘弁してほしいです。
参考記事
<希望之声>习最恐惧的事正在发生?中国一大群大学生争抢一份打扫卫生工作 广东上海惊现有人要民主自由 网络疯传讨伐习近平推翻中共檄文