台湾の俞大㵢駐米代表はワシントン·ポスト紙のインタビューに応じ、台湾には国連やその他の国際機関に参加する完全な権利があると強調しました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
また俞大㵢駐米代表は、中国が長年にわたって国連総会決議2758号を誤って解釈し、同決議が台湾を除外していると国際社会に誤解を与えていると批判しました。
俞大㵢駐米代表は、同決議は中国の国連代表に関するものであり、台湾については言及していないと指摘しました。
俞大㵢駐米代表は、北京政府の誤解は台湾の国際的地位にとって深刻な結果をもたらすものであり、中国は決議2758号を根拠に台湾は中国のものであると主張し、武力による統一の可能性さえ排除していないが、そのような主張は事実に即していないと強調しました。
さらに俞大㵢駐米代表は、米国を筆頭とする国際的な同盟国に対し、台湾の自衛能力を支援するために発言や行動を起こすよう求めました。
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国際連合総会2758号決議:国連総会で1971年10月25日に採択された決議。
決議は下記の2点が骨子。
(1)中華人民共和国は中国の唯一の合法的代表であり、5カ国の安全保障理事会常任理事国の一つ
(2)蔣介石の代表は国連とその関連組織で違法に占めている場から即刻追放される
国連が追放したのは「蔣介石の代表」となっており、「中華民国」とは書かれていません。
安保理の構成について定めた国連憲章第23条は、現在も5つの常任理事国の筆頭に「中華民国」と記載されていますが、中華人民共和国が中華民国を継承したと解釈されています。
同様の事例は、国連憲章に記載されている「ソビエト連邦」はロシア連邦共和国が継承したとみなされ、常任理事国となっています。
台湾は現実に中華民国憲法の下に統治されています。俞大㵢駐米代表は、台湾は『中国』の代表権を争っているわけではないのだから、国連加入の権利があると主張したのです。
参考記事
<自由亜州電台>驻美代表:台湾有充分权利加入联合国