サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、ブラジルは中国の一帯一路構想に参加せず、中国の投資家と協力する他の方法を模索することを決めたと、セルソ・アモリン大統領特別顧問(国際問題担当)が語りました。アモリン氏は、ブラジルは中国のインフラや貿易プロジェクトを「保険」としては使いたくないと説明しています。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
中国政府は、習近平国家主席の11月20日のブラジリア訪問の目玉として、「一帯一路」構想へのブラジルの参加を期待していました。
アモリン大統領特別顧問は、今回のプログラムの目的は、「一帯一路」の枠組みの一部を利用し、ブラジルのインフラプロジェクトと「一帯一路」関連の投資ファンドとの「相乗効果」を見出すことだとし、「このプログラムの目的は、必ずしも正式に「一帯一路」に参加しなくても、「一帯一路」の枠組みの一部を利用して、ブラジルのインフラプロジェクトと「一帯一路」関連投資ファンドの「相乗効果」を見出すことだ。」と述べました。
またアモリン氏は、「重要なのは、ブラジルが(中国にとって)受け入れられるかどうかわからないいくつかのプロジェクトに優先順位をつけたということだ」と付け加えました。
ワシントン・ポスト紙は先月、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領が外交官から、米大統領選が終わるまで中国主導への参加を表明するのを遅らせるよう助言されていたと報じています。
一方、サンパウロでのイベントでキャスリーン・タイ米通商代表は、ブラジルに「客観的な視野」と「リスク管理」を通して提案を検討するよう促しました。
先週、アモリンとルイ・コスタ大統領首席補佐官は、この構想について話し合うために北京を訪れました。情報筋によると、彼らは中国の提案に「感心もせず、感動もせず」に帰国したとのことです。
ブラジルは、トランプ氏が大統領に再選された場合、中国主導の組織にブラジルが加盟しても、短期的にはブラジルに具体的な利益をもたらさないだけでなく、米国との関係が難しくなる可能性もあると考えています。
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BRICSも各国の思惑があるようで、一枚岩とは行かないようです。
参考記事
<自由亜州電台>习近平访问前 巴西决定放弃加入中国“一带一路”倡议