黄大仙の blog

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上海で9月19日に防空サイレン訓練。人民防空避難訓練も実施。

毎年9月第3土曜日に実施している上海市の防空サイレン訓練。今年は919日に実施されます。例年ならサイレンが鳴るだけで、何かアクションを起こす必要はないのですが、今年は人民防空避難訓練も同時に実施されると発表されました。

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  防空訓練と聞くと、今年の7月に北京に空襲への警戒を呼び掛けるポスターが、突如現れたことを思い出しますが、この時は「警報が鳴ったら、どのように迅速に防空対策を取るのか」などが書かれたポスターが貼られただけだったのですが、多くの住民が、米空軍が北京を空襲するのではないかと憶測し不安に駆られました。

 

  防空サイレンの訓練発報は、毎年9月第3土曜日に中国各地で行われているもので、音声信号を聞いた際に各種警報信号に注意を払うだけで、何も行動を起こす必要はありません。ただ上海では防空サイレン訓練と度いじに人民防空避難訓練が実施されます。。

 

  今年の防空訓練の参加者は、住宅地を中心とした都市住民で、高層ビルや混雑した公共の場を対象とした避難訓練が行われます。 今年は、市内で公共の避難訓練を組織している人が昨年に比べて15%も増えるそうです。また小中学生を対象とした「上海人民避難シェルター訓練」も918日に実施されます。

 

  今年は7月にも上海の一部の区で、「臨戦時の住民避難受け入れ行動訓練」が行われており、中国当局は、米国と開戦するかのような雰囲気を作り出して、「市民に恐怖心を与え、愛国心を煽っている」と指摘する声もあります。

 

  SNS上では米中が軍事衝突を起こしたら解放軍に勝ち目はない、とする意見も出て不安を感じている市民も多いようですが、東アジアに限定すれば、米中の兵力差は大差がなく、中国の方が強いと見るアナリストもいるようです。

 

  防空サイレン訓練は警報機器の点検や人民の防災意識向上のために行うもので、戦争を意識したものではありません。日本の防災の日91日)の防災訓練も年々真面目に参加する人が減っています。大災害から時間が経つにつれて防災意識が薄れているのですね。

 

  そのような時に、「間も無く戦争が始まるから防空避難訓練を実施するぞ」と煽れば真剣に訓練に参加する人も増えるでしょう。こう考えると中国政府は賢いですね。防災意識向上のためには米中対立もうまく利用しています。

 

  日本も『北朝鮮からミサイルが飛んでくる』『米中戦争になれば中国のミサイルが大都市圏に撃ち込まれる』と煽って、真剣に防災訓練やればいいのに、みんな真面目にやるでしょう。

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  上海在住の日本人の方々で、防空サイレン訓練のことをご存知ない方に、メディアに出ていた警報についてお知らせします。

 

  サイレン訓練は919日(土曜日)午前1135分から1158分まで実施される予定です。(虹橋・浦東空港地区は除く)

 

サイレンは事前警報,本警報,解除警報各3分間

 

事前警報:1135分~38

36秒サイレン、24秒停止のサイクルを3回繰り返し

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本警報:1145分~48

6秒サイレン、6秒停止のサイクルを15回繰り返し

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解除警報:1155分~1158

3分間連続サイレン

 

防空サイレンが鳴ると、町内の一部の住民が地区ごとに組織され、防空・防災訓練を行いますので、日本人の方々はサイレンを聞いても慌てずに、また防空・防災訓練の邪魔をしないように気をつけてください。

 

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参考資料

 

<澎湃新聞>上海919日上午试鸣防空警报,并组织群众进行疏散演练

ムームードメイン

https://bit.ly/2ZyrnqB