黄大仙の blog

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王岐山の消息が途絶えた 習近平から愛想を尽かされたか?

王岐山国家副主席の側近だった董宏が、「重大な法律と党規違反」の疑いで調査されていると、中国共産党が10月2日に発表しました。9月下旬には王岐山の友人である任志強に懲役18年が言い渡されており、王岐山習近平に見放されたとの見方が広がりました。

中国共産党の内部闘争か?それとも習近平の権力固めか?

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   中国は国慶節休暇が明けた10月9日に仕事を再開しましたが、それに合わせるかのように王岐山氏に関する噂が中国外で飛び交い始めました。

 

  王岐山氏は2012年から2017年まで、共産党中央規律検査委員会ので、習近平肝煎りの反腐敗運動の指導者でもありましたが、王岐山氏の元側近2人が相次いで失脚しました。

 

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  最初に失脚したのは任志強でした。任志強は父親の任泉生氏が中国商務部副部長だった、いわゆる紅二代で、任志強自身は不動産で財を成した人物です。政治家としても北京市政協委員に就任するなど活躍しました。

 

  任志強は歯に衣着せぬ発言から「任大砲」と呼ばれ、度々「当局批判・体制批判」を繰り返しており、今年3月には任志强は習近平の新型コロナ流行管理を厳しく批判して逮捕されました。そして922日に任志强は汚職容疑で懲役18年の判決を受けました。

 

  習近平批判の容疑で逮捕され、汚職容疑で判決が下されるところが中国ですね。今年69歳の任志強にとって懲役18年は実質終身刑のようなものでしょう。

 

  任志強の次に標的になったのは董宏です。董宏は、全国の官僚の不正を取り締まる特捜チーム「中央巡視組」の元幹部で、いくつかの省や国有企業の視察を行う際に、王岐山を補佐していました。この時に董宏は恨みを買い、敵を作ってしまったのかもしれません。

 

  国慶節休暇中の102日になって、中国共産党中央規律検査委員会は、今年66歳になる董宏を「重大な法律と党規違反」の疑いで調査していると発表しました。

 

  『任志強や董宏の逮捕は。王岐山にとっては悪い兆候だ。中国では側近や親しい友人の逮捕・調査は、リーダーが倒れる前兆であるからです。』と指摘する中国問題専門の学者もいるそうです。

 

  習近平総書記と李克強首相との軋轢は、ここ数ヶ月色々と表面に出てきていますが、今回の王岐山の扱いは、中国トップ2人の権力争いの巻き添えを喰ったものなのか、紅二代を痛めつけて権力固めを進めようとする習近平の野望なのか、中国政局が熱くなってきました。

 

  アメリカの大統領選挙に合わせるかのように中国の権力闘争(表に出ないだけでいつもやってるとの噂もありますが)がにわかに浮上してきました。2大超大国のトップ争いは世界の政治経済に直結するだけに、日本人にとっても目が離せません。

 

  「バイデンは習近平の操り人形」と揶揄する人もいれば、「実は習近平とトランプは裏で手を握っている」と噂する人もいます。日本の政財界は盤石な習近平体勢を望む人が多いようですが、2021年からの米中のトップは誰になって欲しいですか?

 

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参考資料 *>s

 <rfi>王岐山可能已

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