10月11日中国海警船2隻が日本の尖閣諸島領海に侵入し、日本の漁船に近づこうとし海上保安庁の巡視船に阻止されました。尖閣で海警船が日本の領海に侵入したのは8月28日以来21回目で、接続水域に入るのは35日連続です。アメリカの中国語メディア「美国之音」が報じています。
中国海警船が我が国の尖閣諸島領海に侵入したのは、10月11日の午前10時45分ごろのことです。中国海警船は日本の漁船に近づこうとし、海上保安庁の巡視船に阻止されました。
その後も中国船は領海内を航行し、何度も日本漁船に近づこうとしたので、海上保安庁は漁船の周囲に巡視船を配備して安全を確保したと発表しました。
この件についての、中国外交部のコメントは今のところありません。
日本は「尖閣は日本固有の領土であり、尖閣をめぐる領土問題は存在しない」と主張し続けていますが、1950年代から台湾が尖閣諸島の領有を主張し始め、『台湾の領土は中国の領土』と言わんばかりに70年代になって中国が領有権を主張してきたために、日台中の三つ巴の争いになりました。
最近は中国海警船の接続水域や領海侵犯が常態化しており、今年の4月14日から8月2日まで111日連続で接続水域に侵入したことをや、10月11日まで35日連続で接続海域に侵入するなど、中国による挑発行為はエスカレートしてきており、領海侵犯は今年だけですでに21回も起きています。
日本政府も中国による領海侵犯に対しては、外交ルートを通じて何度も抗議をしているそうですが、中国外交部は、『釣魚島とそれに付属する島々は中国固有の領土であり、中国の主権を守るという中国の意志と決意は揺るぎないものである』と繰り返しています。
10月3日には「釣魚島デジタル博物館」が正式にオンラインで公開され、ウェブ上部の横帯には「釣魚島-中国固有の領土」ています。
[www.diaoyudao.org.cn]
このサイトにアクセスしてしっかり読もうと思ったのですが、私のPCにインストールしているセキュリティソフトによって阻止されてしまいました。
アクセスしたユーザーの情報を取ろうとしているのかもしれません。
ウェブにはアクセスできませんでしたが、中国メディアの報道でトップページのスクショがありましたので、貼っておきます。
ページの上部に『钓鱼岛 -中国的固有领土』と書いてあります。これなら訳さなくてもわかりますね。
釣魚島デジタル博物館を作成したのは中国国家海洋データ情報サービスという政府機関ですが、「この博物館を訪れることで釣魚島問題の歴史を理解し、中国固有の領土であるという紛れもない事実をより深く理解することができる」としています。
日本の対応ですが、加藤勝信官房長官が5日の記者会見で、「尖閣諸島は歴史的にも国際上も日本の固有の領土の一部であり、現に有効支配をしてきた。中国側は(中略)ウェブサイトを作る立場にはないと考えている。(中略)同ウェブサイトに関して改めて外交ルートを通じて抗議をし、削除を求めたところであります。」と述べています。
尖閣問題は日本や日本人にとって重大な問題だと思うのですが、マスコミの扱いが小さすぎると感じるのは私だけでしょうか。この記事もアメリカの中国語メディアのニュースを参考にしました。
参考資料 *>s
<美国之音>日本称中国海警船再度驶入尖阁诸岛附近的日本领海
http*://bit.ly/2SKp1RN
http*://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/202010/5_a.html
尖閣については19:35ごろから20:50ごろまで