イタリアのグイド・クロゼット国防相は、「イタリアが新シルクロードに参加するという決定は即興で、お粗末なものだった。中国からイタリアへの輸出は倍増したが、イタリアから中国への輸出は同じ効果を得られていない。『一帯一路」からの撤退を検討すべきだ」と述べました。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
イタリアのジョルジャ・メローニ首相の側近の1人であるクロセット国防相は30日、「中国は確かに競争相手であるが、パートナーでもあるため、イタリアは中国との関係を損なうことなく、どのように『一帯一路』から撤退するかが問題になっている」と述べました。
メローニ首相は29日に、イタリアのニュースTG5のインタビューで、「イタリアは『一帯一路」構想の参加国だが、G7の中で中国との貿易関係が最も強い国というわけではない」と述べていました。
一帯一路構想は、古代のシルクロードを再建し、大規模なインフラ投資を通じて中国とアジア、ヨーロッパ、そして世界各地を結ぶことを目指しています。
批評家たちは、一帯一路は中国が地政学的・経済的影響力を拡大するための道具だと見ています。
イタリアは一帯一路に主要7カ国(G7)で唯一参加しており、同国が異議を申し立てない限り一帯一路推進の覚書は期限に際して自動的に更新されます。
イタリア当局者が米国側に対し、一帯一路からの離脱方針を伝えたと米国メディアが報じていましたが、メローニ首相は先週の訪米の際、公式の表明をしませんでした。
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イタリアが一帯一路から離脱する意向とのニュースは以前から流れていましたが、イタリア・メローニ首相が訪米の際に明言しなかったことにたいして、側近が離脱を催促した一件です。
参考記事
<自由亜州電台>无助出口 意防长批加入一带一路是糟糕决定