27日未明に上海で李克強前首相が死去した後、中国共産党は安定を維持し、抗議活動を防ぐための強力なキャンペーンを開始しました。インターネットで李克強を検索すると、公式に認証されたコンテンツしか見つけることができず、多くの大学では李克強氏を追悼する集会を禁止し、追悼の内容を制限するよう命じられています。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
訃報が報じられた27日夜9時現在、安徽省合肥市にある李克強の旧居に献花に訪れた人は数人で、中国国内の他の場所での追悼式典の噂は今の所ありません。
李克強氏の訃報は27日午前8時に中国の公式メディアによって発表され、瞬く間にインターネット上のトレンドトピックの1位となりました。
微博（ウェイボー）では、「李克強同志の死」というトピックがこれまでに22.4億回閲覧されましたが、論評は60.9万回にとどまっています。
中国共産党のネット管理当局は、安定を維持するために強力なキャンペーンを展開しており、微博の関連ニュースの議論スレッドでは、ネットユーザーからの前向きな追悼メッセージだけが見られ、それ以外はすべて削除されています。
検索サイトで『李克強』で検索すると、公式に認定されたニュースや記事しか見つからず、自費出版メディアやネットユーザーの投稿はすべてブロックされています。
李克強に関するニュースを投稿した多くの微博公式アカウントは、コメント機能をオフにし、在中国日本大使館と在中国米国大使館の公式微博は哀悼の意を投稿し、一時は多くのネットユーザーがコメントを寄せたが、その後すべてのコメントがブロックされました。
最大のメッセージング・SNSである微信(WeChat)と最大のポータルサイトである百度では、「李克強」を検索しても公式メディアのニュースや記事しか表示されず、非公式のコンテンツはすべて消えています。
X(旧ツイッター)のメッセージによると、中国のいくつかの大学では、李克強を偲んで学生が集まることを禁止するよう命じられたといいます。
上海交通大学党委員会弁公室は、微信に李克強が突然の心臓発作のため本日死去したとの通知を掲載しました。指示書によると、各部門は、キャンパスの安全と安定をしっかり行い、世論の各方面の安全と秩序を確保するよう求めています。
また、この問題に関する学生の考えや世論の意見に注意を払い、オン・オフラインを問わず、いかなる不適切な発言も断固として許さないよう求めています。
また、明日と明後日の2日間、外出する学生の動きに注意し、学内での追悼活動の集まりに細心の注意を払い、手がかりを見つけたら直ちに報告するよう求めています。
貴陽航空工業技術学院は、学生に対して今後1週間、いかなるSNSにおいても、政治体制や現在の国家に関連する発言についてコメント、投稿、発信しないよう求める通達を出しました。悪質な言論や悪質な言論内容の流布があった場合、司法機関に移送され、厳重に処理されることも警告しました。
海南大学学生連合も青年団委員会事務局から、李克強前首相の死去について、青年団委員会の全学生幹部は可能な限り、関連するツイート、写真、文章などを転送しないようにとの通知を受けました。
もし悲しみを表明したいのであれば、公式の死亡記事をリツイートすることだけが許され、死亡を説明する文章はせいぜい「前首相を偲んで」とし、それ以上の文章は禁止されています。
また、集会、デモ行進、献花、追悼活動など、オンライン・オフラインを問わず集団での追悼活動を厳禁するよう通達が出されました。
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李克強前首相の突然の訃報には、私も少なからずショックを受けましたが、退任後わずか半年で、68歳という若さでの突然死ということで、ネット上では「暗殺では？」との噂も飛び交っています。
李克強前首相は水泳中に心臓発作を起こし、救急搬送された病院での懸命の治療も虚しく27日0:10amに亡くなられました。
中国共産党は李克強前首相の死を公表するとともに、追悼集会の禁止やSNSの監視に動きました。
1989年4月、胡耀邦前総書記が心臓発作で急死したことをきっかけに、大学生や市民が北京の天安門広場に集まり、追悼の意を表し、政府に民主改革の加速を求め、同年6月4日の64天安門虐殺事件につながりました。
中国共産党は、李克強前首相の死が、『第二の64天安門事件』につながることを恐れているのでしょう。
参考記事
