韓国政府は、2027年に犬肉禁止令が正式に発効する前に、犬肉産業の農家と労働者に適切な補償を行うと発表しました。しかし、この政府の動きは、食用犬農家と動物擁護団体の両方の怒りを買っています。
ドイツ国営の国際放送事業体である徳国之声の記事より。
韓国の国会は今年1月に、3年間の移行期間を経て2027年に食用犬肉の屠殺、飼育、販売を全面的に禁止し、違反者には2年から3年の懲役刑を科すという法案を可決しました。
韓国農業省は9月26日、食用犬の飼育に従事している農家が早期に農場を閉鎖する場合、犬1頭につき170～450米ドル(約24000～64000円)の補償金を支払うと発表しました。
食用犬飼育農家は、1頭あたり1505米ドル(約214000円)の補償を政府に要求していたため、政府の申し出を拒否する可能性が高いと一般には考えられています。
食肉犬のブリーダーたちは、政府の禁止令は人々の自由に対する権利を制限するものであり、ブリーダーたちの生活に困難をもたらすものだと主張しています。
食肉犬繁殖業者連盟は声明の中で、禁止措置の実施を延期し、適切な補償計画を導入するよう政府に要請しました。
韓国の犬肉食反対運動は、金 建希(キム・ゴンヒ)韓国大統領夫人からも全面的な支持を受けており、彼女は犬肉を禁止すべきだと繰り返し公言しています。
このため、キム・ゴンヒは農民が起こした抗議集会でしばしば攻撃や罵倒の先頭に立ってきました。
世論調査によれば、ほとんどの韓国人は犬肉を食べず、禁止を支持しているが、回答者の約3分の1は禁止に反対しています。
反動物虐待団体であるヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルの李尚昆韓国部長は、「韓国における犬肉禁止令の発表は、わが国における犬肉食の歴史を永遠に終わらせる画期的な歴史的出来事である」と述べています。
しかし、李尚昆はまた、食肉用に飼育された犬の頭数に応じて補償金を提供するという政府の補償制度案には失望しており、「政府からより多くの補償金を得るために、農家は飼育頭数を増やし、より多くの幼い犬が苦しむことになる。 」とも述べています。
犬肉の消費は朝鮮半島では何世紀もの歴史があり、中国、ベトナム、インドネシア、アフリカのいくつかの国々にも犬肉を食べる伝統があります。しかし、文化・経済大国である韓国人の犬肉消費は、より注目を集めています。
韓国の朴宝蘇農業副大臣はメディアに対し、政府の調査データによれば、韓国には46万6000頭の食用犬がおり、政府の狙いは、禁止令が発効する前に、農家が自発的に食用犬の飼育をやめるようにすることだと語っています。
禁止令が発効した後、食用犬は食肉処理されることなく、里親募集や里親施設に送られることになります。
韓国農業省からの情報によると、食用犬の飼育場や専門の食肉処理場の数を減らす努力の中で、関係自治体は食用犬の食肉処理業者への補償や、他の業種への転換のための低利融資も行っています。
韓国農業省はまた、食用犬の取引やケータリングに携わる人々にも金銭的補償を行い、新たな雇用機会を見つけるための支援を提供していると示しました。
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犬を食べるというと日本人にも顔をしかめる人がいますが、別にペットとして飼っているワンちゃんを食べてしまうわけではなく、食用に養殖されたものを食べるわけなので、牛や豚や鶏と同じです。
食文化なので頭ごなしに批判するのは間違っていると思いますが、欧米人は野蛮だと言って攻撃的になってきます。日本の鯨肉食も欧米人の攻撃の標的になってきましたが、自分の文化とは違うからと言って相手を野蛮だと非難することこそ野蛮人のやる行為だと思います。
中国では犬肉は狗肉と言い、炒め物にしたり、麺にトッピングしたりして頂きます。『夏の暑さを乗り切るには狗肉が一番』と言って勧められることが多かったのですが、狗肉は年中食べられます。
私も勧められるままに何度か食したことがありますが、安ものの牛肉を筋っぽくした感じで、あまり美味しいとは思いませんでした。
いずれにしても他人の食文化を尊重する文化レベルは持ちたいです。
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参考記事
<徳国之声>吃狗肉禁令生效前 韩国为食用狗行业提供赔偿
