南シナ海のスプラトリー諸島におけるベトナムの拡張は、中国に懸念を呼び起こしています。香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が報じたところによると、ベトナムは過去5ヶ月間にスプラトリー諸島で2平方キロメートル以上を埋め立てました。ベトナムは現在、スプラトリー諸島にある29の島と岩礁のうち11を支配しており、その規模は中国に次いで2番目です。
米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。
ベトナムの建設が大幅に加速しているにもかかわらず、中国の反応は、特にフィリピンとの領土問題に比べると、比較的控えめなままです。
しかし、一部の分析では、中国はベトナムのエスカレートする拡張がもたらす潜在的な軍事的リスクを懸念している可能性があると指摘しています。
特にベトナムは、スプラトリー諸島の領有権主張をさらに強化するため、自国が支配するガルファン礁に空軍滑走路と軍事施設を建設しています。
ベトナムの学者たちは、ベトナムの動きはスプラトリー諸島に対する事実上の支配を強めるためのものであり、将来的には定期的な巡航や取締りにつながる可能性があると考えています。
ベトナムのこのような拡大は、他の南シナ海の領有権主張国にも同様の措置を取るよう促す可能性があります。
中国とベトナムは現在、ハイレベルの意思疎通を維持しています。南シナ海の平和と安定を維持するという点では両国のコンセンサスはあるものの、領土問題における相違は常に存在してきました。
アナリストは、南シナ海におけるベトナムの島嶼埋め立ての進展に伴い、中越の海洋摩擦が将来エスカレートする可能性があり、中国の南シナ海政策に新たな課題を突きつける状況になると見ています。
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今年ベトナム共産党のトップに就任したトー・ラム共産党書記長が、就任後初の外遊先として中国北京を訪問し、中国共産党の習近平総書記と会談して公私ともに良好な関係を聞いていきたいと伝えています。
中越トップ同士が握手する中で、南シナ海ではお互いの主張がぶつかり合っています。
日本の対中外交も握手するところは握手し、主張するところはしっかり主張するように進めて欲しいものです。
参考記事
<自由亜州電台>越南加速南沙填海造岛 中方回应相对低调