新型コロナ肺炎の感染者が飼っていたペットから
陽性反応が出たようです。
時事メディカルの記事から、
香港でペット犬に弱陽性反応=飼い主が感染―新型コロナ
感染者が飼っていた犬の口や鼻から採取した検体から、
新型コロナウイルス弱陽性反応が出たが、
犬には症状は見られないとのことです。
香港政府は
「現時点でペットが感染したりウイルスを媒介したりする
ことを証明したデータはない」
としつつも感染者がペットを飼っている場合、
ペットに対しても14日間の隔離措置も必要になると提案したとのことです。
新浪科技の記事もペットから感染する証拠はないと言っています。
世卫组织:没有证据表明狗与新冠病毒传播密切相关
記事の中で説明していますが、
犬に感染した新型コロナウイルスはコッホの条件を満たしていません。
コッホの条件とは、ドイツの細菌学者ロベルト・コッホがまとめた、
感染症の病原体を特定する際の指針です。
1.病原微生物が,その疾病のすべての例において必ず観察されること
2.その微生物を分離できること
3.分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること
4.その病巣部から同じ微生物が分離されること
<記事の3番目の条件は上記3,4を含んだものです>
「弱陽性であることが判明した犬の検出は、
コッホの法則の要件を満たしていません」
と記事では述べています。
さらにウイルス学の専門家は、
「ウイルスの核酸は犬の口と鼻腔で見つかるが、
伝染性があるかどうかは不明です。
犬は現在発症していないので、これはウイルスが犬の体内で
増殖して発症することができないことを示唆しています。」
と述べています。
専門家は次のようにも述べています。
「感染が拡大した武漢でもペットの発症事例はないので、
犬から犬、犬から人への感染の可能性はほぼ無い。
犬の血液や肺などの組織でより強力な証拠が見つからない限り、
PCR検査だけでは犬がウイルスに感染していることを
証明することはできません」
ペットが感染するんじゃ無いかと大騒ぎするのは早すぎますね。
よく考えてみると、ペットはあちこち匂いを嗅いだり、
舐めたりしますから、飛沫の付着したところを舐めれば、
口や鼻にウイルスが付着していても不思議ではありません。
弱陽性になった犬は2月26日から3月2日の間で、
3回にわたってサンプル献体して検査したそうですが、
以前のブログで紹介したように、
ドアノブや机の表面でも9日間生きていたそうですから、
犬の口や鼻なで水分も豊富で温暖な環境なら6日間ぐらい生きてますね。
ペットの血液や肺など体内組織からウイルスが確認されない限り、
ペットが感染源になると早とちりしてはいけないと思います。
ペットとキスしたり舐められたりしたら感染リスクが高まります。
ペットがあちこち舐め回らないような対策も必要ですね。
そういえば上海の人たちはペットにマスクさせてました。
1ヶ月以上前にこのニュースを見たときは、
「これなんか意味あるの?」なんて笑ってましたが、
今は猛省してます。上海の人たちはペットの感染可能性が低くても、
感染防止対策は実施していたんですね。
どこかの平和ボケなノー天気な国とは大違いです。
最近になってようやく政府が動きはじめたが、
国会では相変わらずサクラやってるN国のことですよ、念のため。
この記事を読んだペットを飼ってる人たち、
くれぐれも可愛いペットを保健所に連れて行こうなんて考えないように。
ペットが弱陽性を示した件について記事は次のようにまとめています。
ペットが感染源という証拠はありません。
感染防止は飼い主である人間の責任です。
疎かにしていると、飼い主がペットに捨てられますよ。
しっかり確実に感染防止に努めましょう。
まずは感染防止対策を徹底しましょうね。
手洗い
うがい
ゴーグル着用
マスク着用
不要不急の外出を避ける
人混みには行かない
よく寝てよく食べて免疫力を高める
マスク不足が深刻ですが、
頻繁に手洗いをして、
10-15分ごとに水を一口飲むのも良いそうです。
パニックにならずに、冷静に対応しましょう。
正しいマスクの付け方、手洗いの仕方、うがいの仕方は
過去記事にありますから参考にしてください。