世界各国は感染症流行を抑えるのに全力をあげ、
外出が制限されるなか、経済活応も停滞し、
そんな状況ですでに景気回復中のZ国ってどこだ?
IMFのゲオルギエワ専務理事は、
「新型コロナウイルスの影響でことしの世界経済の成長率が大幅なマイナスに陥ることは明白だ」
と述べたそうです。
IMFは具体的な数字は示しませんでしたが、
ゴールドマンサックスのチーフエコノミストによれば、
(グローバル展望:https://www.goldmansachs.com/japan/insights/pages/roaring-into-recession-j.html)
今年の世界のGDP成長率は-1%と予想しているそうです。
理由の一つが中国の成長率の大幅低下で、
2020年の中国の成長率は3%と大幅に鈍化するからだそうです。
欧米各国が第2四半期以降大幅に落ち込むというのも、
新型コロナ流行を抑えるために、
ほとんど経済が停止しているのを見れば当然ですね。
だからこそ日本政府にも経済対策をしっかりやってほしいのですが、
当の中国から「悲観的になるな」というニュースが出てきました。
冒頭で言ったZ国とは中国のことです。
「C国じゃないの?」という人も多いでしょうけど、
「中国」をピンインで書くと「Zhong(中) Guo(国)」ということで、
Z国とは中国のことでした。
話を元に戻しますが、
中国共産党の機関紙人民日報からこんなニュースが出ました、
3月份产销均超过140万辆 汽车消费市场明显恢复(中国語)
拙訳:
自動車市場は順調に回復。3月の国内販売は140万台以上
中国では3月中旬以降は都市封鎖が解除され始め、
市民の経済活動も回復してきました。
それでも自動車市場が回復し始めているというのも驚きです。
皆さんご存知のように、自動車は数万点の部品で構成され、
とても裾野の広い産業です。
しかも市場に出た後も維持補修が必要だし、
通行料金・駐車料金や各種保険などなど大きな消費を生む製品です。
その自動車産業が早くも3月には、回復の兆しを見せているというのは、とても頼もしい限りです。
自動車産業に牽引されて他の産業も回復することが期待できます。
最も記事では、自動車産業の回復を軌道に乗せるためには、
国や地方の消費刺激策が欠かせないとも述べています。
人民日報ではさらに続けて次のような記事もだしました。
扩大内需必须挖掘国内市场潜力(中国語)
拙訳
[人民網コラム 日本語訳] 扩大内需必须挖掘国内市场潜力
記事では感染症流行で痛めつけられた中国経済を立て直すためには、
まだ感染症で苦しむ国外に頼るのではなく、内需を拡大すべきだ。
内需拡大のためには、潜在的な国内市場を発掘すべきだ、と言っています。
具体的な方法は記事を読んでいただくとして、
中国共産党は経済復興のために、内需拡大が不可欠と考えているところが重要です。
振り返れば、リーマンショック(世界金融恐慌)のときには、
4兆元の経済投融資によって世界に先駆けてリセッションを抜け出し、
世界の復興を牽引したのは記憶に新しいことです。
今回の世界新型コロナ恐慌も中国の牽引で乗り越えることになるのでしょう。
とは言っても中国経済を痛めつけた米中貿易戦争は継続中です。
新型コロナ対策支援として各国に送った医療器具にも不具合が続出して、
(過去ブログ)
外需によって中国経済が立ち直るのはちょっと苦しいので、
内需拡大に注目したのは目の付け所が良いですね。
さて、日本はどうなんでしょうね。
日本はウイルスとの戦争の真っ最中なのですが、
政府の経済救済策が見窄らしいと非難を浴びてます。
元々リーマンショックへの無策によってリセッションが続き、
2012年からのアベノミクスで回復し始めたと思ったら、
2度の消費税増税で奈落の底に突き落とされ、
追い討ちをかけるようにウイルスが襲ってきました。
今は中小零細企業や生活困窮者の救済政策が最優先ですが、
ウイルス戦争が落ち着いてからの経済復興対策に注目です。
リーマンショック後のように無策だったり、
財政規律優先の財務省主導の経済対策だったら、
日本は極東の最貧国に落ちぶれます。
そうならない様に金融緩和+財政投入で
内需拡大して経済復興となってほしいものです。
こうするためにはどの政党を応援すれば良いんでしょう?
自民党がダメなのはわかったけど、
「コロナよりサクラ・森友」の野党はもっとダメだし、
次の選挙までにしっかりと検討しておかないと。