中国が新型コロナ感染症拡大の懺悔のため、
世界に展開している”マスク外交”が
劣悪な製品品質のために失敗の危機に瀕している
中国は自国内の新型コロナ感染がピークを超えたことで、
各国に対して医療物資の援助供給、医療チームの派遣と言ったいわゆる”マスク外交”を展開している。
過去のブログでも紹介している。
世界のウイルスとの闘いに「中国の援助」 友好都市からの寄贈には10倍返しだ!
中国がアジアで展開する「マスク外交」
これは口には出さないが、感染を広げてしまった全世界に対して、懺悔と賠償の意味があるのは間違いない。
同時に将来感染が落ち着いた頃には、
恩を着せて一帯一路への懸念を払拭しようという計算があるに違いない。
しかし、そのような企てが崩壊の危機に瀕している。
送った物資に不良が見つかり、返品が相次いでいる。
オランダでは中国製医療用マスクが全数不合格
オランダは中国から輸入した医療用マスクが、
顔に適切に密着しない、フィルターに欠陥がある、
などの問題で品質基準を満たしていないことが明らかになった。
今後このマスクを使用しないことに決めたが、
輸入した130万枚のうち60万枚がすでに配布されており、
当局が回収に走っている。
チェコでは中国製検査試薬の誤判定率80%
チェコは中国から新型コロナ検査試薬を購入した。
モラヴィラ・スレスコ州衛生当局は
試薬の誤判定率が80%に上ったと報告し、
駐チェコ中国大使館は「使用法が間違ってる」と反論している。
スペインでは中国製検査キットの精度が30%
スペインは中国から新型コロナウイルスの迅速簡易検査キットを購入したが、
検査キットの精度が30%程度で、
本来必要な80%を大幅に下回っているとして、
不良品5万8千個を返品した。
駐スペイン中国大使館は、検査キットを製造した中国企業は、
製造販売の公的許可を得ていないと指摘した。
ちょっと前の中国工場では、
部品の規格を守らない、
規格外の部品を安く仕入れて使う、
SOP,SIPに従わずに作業する、
納期優先のため不良と分かっていても出荷、
低ランク品を高ランク品と偽って出荷
(一般用途マスクを医療用と偽る)
このようなことはザラにみられた。
今でも大差ないと聞いているので、
マスクや検査キットに不良があって返品と聞いても驚かないですね。
ほとんどの中国メーカーは海外向け、特に日欧米向けの製品は、
最終検査はダブルまたはトリプルで行い、
出荷検査も全数検査で行うのは普通のこと。
私も中国企業に勤務していたときにはそうしてたし、
納入業者(中国企業)にも要求し、頻繁にチェックに行きました。
オランダに送ったマスクも、スペインやチェコに送った検査キットも、
かなり急かされて生産したのか、
本来は輸出向けではなく国内向けとして生産したものでしょう。
それとも中国国内並みの品質要求しか無いと見做されたのかな?
独仏からはクレーム出てないし。知らんけど。
中国が医療物資送付や医療チーム派遣をするのは良いことなので、
これは中国による罪滅ぼしの懺悔だと確認しながら受け取りましょう。