新型コロナウイルスの起源論争
貿易戦争
米中にはこれ以外にもメディア戦争があった。
米中メディアの戦いは
2月にウォールストリードジャーナル(WSJ)が「中国はアジアの病人」という記事を発表したことから始まりました。
中国政府が激怒して謝罪を要求したのにWSJが応じなかったため、
2月18日に中国政府がWSJ在華記者3名を追放し、
さらに3月にはWSJ含む米国メディアの記者証を返納させました。
米国政府はこれに対応して、
駐米の中国メディアの人数を制限する対応をとっていました。
「中国が記者を追放したのは酷いけど、アメリカメディアのフェイクニュースも酷い」
と述べる程度の軽い対応でした。
ところが在米中国語メディア「多維新聞」が報じるところによると、
【中美媒体战】交锋不断 美再出手限制中国记者
拙訳
[多維新聞]【中米メディア戦争】米国は中国ジャーナリストを再び制限へ
5月8日に連邦官報で、
在米の中国メディアの記者のビザの期限を90日とすると公布しました。
ビザの延長申請は可能となっていますが、
従来の記者ビザは期限なしだったことと比較すると、
90日ごとの延長申請はかなり面倒です。
当局の匙加減で許可不許可を決められるし、
申請に必要な書類もいくらでも難癖つけられます。
中国共産党機関紙の人民日報は、
「米国は一連の間違った処置を是正すべき」と
表明しアメリカの対応を非難しています。
人民日報系の環球時報に至っては、
「駐米関係は新しい段階に入った。もう折り合いをつけることはできない」
とまで言っており、
米中メディア戦争もきな臭くなってきました。
日本のメディアだけを見ていても世界のことは報じられませんので、
海外のニュースに触れることも必要ですね。
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対訳ではありませんが、
間違いの指摘は大感謝いたします。