日本政府が、中国の海警船が「尖閣諸島」に上陸した場合、日本はそのような行為を「重大凶悪犯罪」とみなし、「危害射撃」が可能と見解をしましました。これを受けて中国は、中国の領土を占領する行為には決して屈しない、日本が勝手な道を進むのなら、尖閣諸島は日本の破滅の始まりになると脅してきました。
日本政府は2月25日に、中国海警局の船が尖閣諸島への接近・上陸を試みた場合、重大凶悪犯罪とみなして「危害射撃」が可能との見解を示しましたことは、中国でも驚きを持って報じられました。
中国の百度新聞(Yahooニュースのようなもの)に26日夜に投稿された記事では、釣魚島(尖閣諸島の中国名)とその付属島は中国固有の領土であるのに、最近日本は釣魚島を強引に奪おうと、武力をちらつかせ、狼の野心を剥き出しにしてきた、と報じています。
記事によれば、日本側は今後、釣魚島を巡って中国と日本が衝突する可能性が高く、日本は早めの準備をしなければならないと考えている、としています。
日本側が「危害射撃」をかざして中国側に引き下がらせようとするのは、明らかに理不尽であり、日本が武力で中国を服従させようとするのは夢物語であり、中国は日本の脅威を恐れないと述べています。
『中国は、西欧の植民地主義者の侵略に直面して、戦争から成長した国であり、現在の広大な領土と引き換えに無数の男女が犠牲になった英雄的な国である。』
記事では、日本側は釣魚島の主権が中国に帰属するという客観的事実を無視し、中国の領土を守るという中国の正義の行為を不当に歪曲していると主張しています。
日本は周囲を海で囲まれ、「固有の領土」が自然に与えられたものと信じ込んでいますが、普通は領土は戦って獲得し、戦って守ってきたものです。覚悟を持って尖閣を守らなければ、次は沖縄、北海道、その次は九州と領土を削り取られていきます。
記事では、 釣魚島は明の時代に中国の史料に記録されており、その後の王朝では海上防衛の重要な結節点となったことを挙げ、尖閣諸島(釣魚島)が中国領であると主張しています。
この点を論破しましょう。記事の言う明代の資料とは、「順風相送」という歴史航路書のことで1403年に刊行とされ、その中に「釣魚島」が掲載されているので、中国が先に発見していたとの主張です。
しかし「順風相送」は上下巻に別れ、上巻は1403年の編纂ですが城管には「釣魚島」についての記載はありません。1580~1590年に編纂された下巻に初めて「釣魚島」が出てきますが、この頃にはすでに日本人はこの海域や台湾海域、東南アジアに行き来しています。
『中国が反論できない真実の尖閣史』(石平著、石井望監修)が詳しいので、ご一読ください。
中国が尖閣諸島を日本の領土だと認めていた資料があります。
1919年に中国福建省の漁民が遭難し、尖閣諸島に漂着した時に、石垣市の住民が救助したことに対して、1920年に中国政府(中華民国)が感謝状を送ったと言うものです。
感謝状には「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と明記されています。中国が尖閣諸島を日本領と認めていた確かな証拠です。
中国政府は今後も、中国に都合の良い資料をでっち上げて反論してくると思いますが、対抗できるだけの知識は身につけておきたいですね。
外務省のウェブにも記載があります。
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参考記事
<百度新聞>为夺钓鱼岛,日本放言不惜开火!美国将参战?中国绝不会屈服
http*://bit.ly/3dP9Ke7