浙江省杭州市富陽区のサファリーパーク「杭州野生動物世界」から3頭の豹が脱走し、1.4km離れた住宅地に逃げ込みました。脱走から1週間以上が過ぎて2頭は確保されましたが、残り1頭の捜索が続いています。脱走当初にサファリパーク側が情報を隠蔽したことにも非難が集まっています。
中国メディアが報じたところにとりますと、最初に豹が目撃されたのは5月2日で、杭州野生動物世界からわずか1.4キロ離れた杭州市富陽区の小さなエリアでした。
7日にも豹が目撃されましたが、サファリーパーク側は豹の逃亡を認めていませんでした。
8日になって、ようやくサファリーパーク側も逃亡を認め、謝罪しましたが、世間の怒りは収まっていません。
8日午後、杭州富陽市政府は、「豹の目撃」事件について、調査の結果、杭州野生動物世界が3頭の豹を逃がしたことを確認し、営業停止を命じ、責任者を隠蔽などの責任で逮捕しました。
豹の捜索には、特殊警察、森林警備隊、プロのレスキュー隊、動物園スタッフなど270人以上が動員され、赤外線カメラ搭載ドローン、猟犬37頭を使って、可能性のあるエリアで捜査を開始し、8日の午後5時までに2頭を発見し、麻酔で眠らせて確保しました。
確保された2頭のうち1頭は、逃げた時よりも少し痩せ、体に小さな傷もあり、獣医師の治療を受けています。もう1頭は状態が良く、基本的には特別なケアは必要なく、通常の給餌で問題ないとのことです。
9日早朝には、残りの1頭が杭州野生動物世界の北東5kmほどの龍塢騎行公園付近を走っているのをドローンのカメラが捉えており、確保も近いと思われていますが、10日12:27現在確保されていません。
日本でも最近、アパートで許可を得て飼っていた、3.5mのアミメニシキヘビが逃げ出し捜索が続いていますが、杜撰な飼育は近隣住民に迷惑なだけでなく、飼われている動物たちも可哀想です。
日本の場合は飼い主がすぐに警察に届け出ていますが、中国のサファリパークの場合は当初隠蔽していたことが大きく異なります。
新型コロナでも流行初期に、中国政府が情報を隠蔽して被害を拡大しましたが、豹の脱走についても住宅地区に票が侵入した形跡もあり、一歩間違えれば大惨事になっていたところでした。
残りの1頭も無事に確保されることを祈ります。
参考記事
http*://bit.ly/3o4GAuI
<百度新聞>杭州出逃第二只豹子已经找到!当地通报:麻醉并成功捕获
http*://bit.ly/3twwJi3
<百度新聞>第三只金钱豹仍未寻获,杭州市委书记赴现场督察指导
http*://bit.ly/3bhc6QL