中国のテニスプレーヤー彭帅選手が中国政府高官から性的暴行を受けたと告発し、その後に彼女が投稿は誤解されたものだとトーンを変えたことで嵐が吹き荒れました。フランスのテニスプレーヤー、アリーゼ·コルネは、「女子ダブルスの元女王の状況についてもっと知りたい」と語っています。
米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の記事より。
昨年11月初に、張高麗元国務院副総理に数年にわたり性交渉を強要されたと告発した彭帅は、その後しばらく姿を見せなかったために「失踪」した疑いが持たれ、国際テニス界や人権団体から懸念の声が上がりました。
女子プロテニス協会(WTA)は、彭帅の安全に対する懸念を解消できなかったとして、中国でのトーナメントを中断しています。
彭帅は12月になって、性的暴行を受けたと訴えたことはなく、ソーシャルメディアへの投稿が誤解を招いたと述べています。しかしもう一方の張本人の張高麗元副総理はこの件に関して一切コメントをしていません。
フランスのテニスプレイヤー、アリーゼ・コルネは、オーストラリア・メルボルンで開催中のメルボルン・サマー・セット1(Melbourne Summer Set 1 2022)の1回戦終了後に、「彭帅のことは、心配だ」と語っていました。
1回戦で大坂なおみ選手に敗れたコルネ選手ですが、ツイッターのハッシュタグ「#WhereIsPengShuai」で、彭帅を応援した最初の選手の一人です。
コルネ選手以外にも、大坂なおみ選手、セリーナ・ウィリアムズ選手、ビリー・ジーン・キング選手ら現役・OBのテニス選手たちが、彭帅の無事を証明するよう求める声の大合唱となりました。
コルネ選手は、「彭帅はどうしてるんだろう?」「どっちが真実でどっちが嘘なのか、よくわからなくなってしまった。」と語っています。
さらにコルネ選手は、「彭帅に何か変化があったのか、彼女の状況がどうなっているのか、よくわからない...ただ、彼女が無事であることを祈るばかりだ」と心配を隠せない様子で語りました。
一時は日本の地上波でも報じられていた彭帅事件ですが、最近は全く報じられなくなってしまいました。中国当局から日本の報道各社に報道規制でもかかっているのでしょうか?
参考記事
<世界新聞網>彭帅称未遭性侵 法网球女将柯尔妮:还是担心她
https*//bit.ly/32Tf3pJ
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