黄大仙の blog

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中国公式メディア、米国の感染症に言及するも西安には触れず、市民は報道に不満

中国陝西省西安市での新型コロナ感染は続いており、昨年1223日からのロックダウンは2週間になりました。西安の状況に関心を寄せる市外の人々も、ここ数日のCCTVの報道が、米国で猛威を振るう新型コロナだけを取り上げ、国内の西安の状況について何も触れていないことに疑問を持ち、 多くの地元住民がソーシャルメディアを通じて政府の防疫対策に不満を表明しています。


 

  米国国営短波ラジオメディアの自由亜州電台の記事より。

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消毒薬を撒きながら西安市内を走る消毒車

  中国中央電視台(CCTV)は、「米国で約4カ月ぶりに新型コロナ感染症による入院者数が10万人を突破した。感染症の広がりは医療施設に多大な負担をかけている」と最近報じました。

 

  中国の官製メディアであるCCTVが連日、米国で猛威を振るう感染症を報道したことで、一部の人民は、官製メディアが海外での感染症の深刻さだけを報道し、国内の特に西安の流行について言及しないことに不満を募らせています。

 

  CCTV3日に微博への投稿で、米国は少なくとも20%の医療従事者を流行で失ったとし、米国での感染者数のカーブを「ほぼ垂直」と表現しました。

 

  この投稿はコメントを受け付けていませんが、多くのネットユーザーは「米国のことはどうでもいい、自分の国のことを報じろ!」、「なぜ 自分の家族のことをきちんと報告しない?」、「西安のことを報じることはないのか?」と投稿しています。

 

  このような人民からの不満の声に対応してか、中国公式メディアは米国での発生を大きく報じる一方で、西安での発生が収束したことを強調し始めています。

 

  環球時報5日に、 西安市当局は「地域は基本的にゼロを達成し、感染症の広がりは効果的に抑制された」と述べたと報じています。

 

  中国工程院の学者である鐘南山は6日に、西安は極めて厳格な予防・管理措置をとっており、今回の流行の変曲点が現れているはずだと考えていると述べました。

 

  鐘南山:「西安では周知の通り、この2週間は(確定)患者数が比較的多く、ピーク時には1172人の感染者がいましたが、徐々に感染者数は減少し、変曲点がやってきました。これまでのところ、中国でのオミクロンの地域感染はありません。」 

 

  しかし、当局の防疫対策に不満を持つ西安市民は、当局の主張に疑問を抱き、「当局は見せかけだけだ」「西安の住民は、封鎖期間中に食事も困難になっている」と批判する声が出始めています。

 

  西安に住む陳さんは、「ゼロコロナなんてバカバカしい! 食べるものもないのに、ここの指導者たちがいかに偽善的な生き方をしているか、罷免されないのはおかしい」と不満を述べています。

 

  同じく西安在住の張さんは、西安の予防・管理措置は混乱していて、地域の実情が考慮されていないと批判しています。

 

  張さん:「当局は上から命令されて、それを一律に実行するのではなく、実情に合わせて運用しなければなりません。 上はお偉いさんで中域の実情を理解していないし、ここに12日滞在して帰るだけ、老人が何人いるか、居住区が何軒あるか、具体的にどうゼロにするのか?プランを全く考えていない。」

 

  日本でもマスコミは「報道しない自由」を謳歌して国民世論を誘導しようと試みていますが、中国メディアも同様です。でも中国国民は真実に気づいている様です。

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参考記事

<自由亜州電台>中国央视只提美国疫情不谈西安 遭网民留言揶揄

http*://bit.ly/33bZWHS


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