陝西省西安市はほぼ2週間に渡りロックダウンが続いています。 陝西省当局は4日、西安市での感染拡大は収束に向かっており、現地の疫病予防は「社会的ゼロコロナ」の段階を目指すと発表しました。
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米国に拠点を置く、世界中の華人向けメディアの世界新聞網の記事より。
西安市疾病预防控制中心(CDC)の陳志軍副主任は4日、西安市での規制措置を解除するためには、まず「社会的ゼロコロナ」を達成する必要があると述べた。
中国国家衛生委員会は4日、新たに175人の患者が確認され、うち108人が国内感染で、国内感染の内訳は西安95人、浙江省寧波8人、河南省5人だったと発表しました。
西安に偏った集団感染は、累計で1,700人以上の感染者が確認されています。
陝西省当局は4日、数回にわたる大規模なPCR検査と12日間の厳しい社会統制を経て、西安で急増した地域内感染は収束に向かっているとしました。
陝西省当局は次の段階として地域内の新規陽性感染者ゼロを目標に、西安市煙台区などの重点地区で大規模PCR検査を継続すると発表しました。
陝西省共産党委書記の劉国中は最近、「社会的ゼロコロナ」を目標に掲げており、そのために西安では一部の人が郊外に隔離されたとの噂も出ています。
西安市CDCの陳志軍副主任は、「社会的ゼロコロナ」とは、新たに発見された感染者が、すでに濃厚接触者と隔離されており、地域レベルの感染拡大がないことを意味すると述べています。
西安では「都市封鎖」以降、食料の購入や医療へのアクセスが困難であることが繰り返し報告されています。 中国国内のジャーナリスト江雪さんは4日、西安での10日間の市街地封鎖の日記を発表しました。
江雪さんは記事の中で、「都市封鎖事件」後に反省もなく、流血から学ぶことがなく、人々が賛美を歌うことに忙殺されるなら、人々の苦しみは「無駄でしかない」と指摘しています。
日本ではあまり報じられていませんが、一昨年の武漢封鎖以来最悪の事態とされる「西安封鎖」では、食糧を購入しようと外出した市民が、地区の防疫担当者から暴行を加えられたり、隔離生活に耐えられず、西安を逃げ出そうとする人々が相次いで拘束されたりしています。
徒にコロナの不安を煽り、『ゼロコロナ』を目指すような動きには注意が必要です。
参考記事
http*://bit.ly/3EOYkko