4月23日に発表されたギャラップ社による133カ国を対象とした新しい世論調査によると、グローバル・リーダーシップにおいてドイツがトップであることがわかった。また、アフリカにおいては中国がトップであることがわかりました。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
2023年におけるドイツの支持率は46%で、米国は僅差の41%で2位でした。欧州最大の経済大国であるドイツは、欧州大陸でのリーダーシップ支持率が60%で、米国に大差をつけています。
歴史的に見ても支配的な大国である米国は、アフリカの一部の国や世界で最も人口の多い国であるインドにおいて、リーダーとしての認知度はわずかながら低下しています。
米国のリーダーシップに対する不支持は36%に上昇し、2022年より1ポイント上昇しました。
イスラエル・ガザ紛争は、一部の国での米国の支持率に影響を与えているようです。ギャラップ社によると、紛争開始後の調査対象国では、アメリカへの支持率がわずかに低下しています。
アメリカのイスラエルに対する揺るぎない支持は、イスラエルにおける支持率を81%に急上昇させたようですが、世論調査において「パレスチナ国家」におけるアメリカの支持率は11%に低下しました。
ジョージ・ワシントン大学のMaryam Zarnegar Deloffre教授(国際問題学)は、「ウクライナにおけるロシアの残虐行為を非難する一方で、イスラエルのような同盟国の国際人道法違反を批判しないなど、アメリカの国際人道法と人権法の使い方には一貫性がない。 国際人道法違反について、イスラエルのような同盟国を批判していない。」と指摘しています。
Deloffre教授は、国連加盟国の過半数が支持していたガザ停戦に対するアメリカの拒否権発動は、国際法に対する信頼を損ないかねないと語っています。
この世論調査によると、ロシアのリーダーシップ支持率は、2022年の21%から2023年には22%と上昇している物の、特にヨーロッパでは不支持が90%と悲惨な結果となっています。
アフリカでは、中国の支持率が58%と最も高く、米国(56%)、ドイツ(54%)、ロシア(42%)と続きます。
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ドイツがグローバルリーダーシップ支持率第1位というのは、驚くとともに意外でした。ドイツはメルケルさんの頃から中国ベッタリの媚中国というイメージしか持っていなかったのですが、なぜなのかご存知の方がいたら教えてください。
中国がアフリカで支持が高いのは、毛沢東の時代から国内情勢に関係なく(餓死者が数千万人出ても)アフリカを支援してきたので当然かもしれません。
参考記事
<美國之音>全球领导力调查:德国第一,美国其次,俄罗斯垫底,中国在非洲认可率居首