習近平国家主席が「自ら決断し、展開し、推進した」「ミレニアムプロジェクト」である雄安新区が、未完成という最新情報が入ってきました。 中国国内メディアが鉄道データを調べたところ、雄安駅には、現在1日に1本しか列車が走っていないことがわかりました。
米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。
河北省雄安新区の雄安駅は、北京や河北省の新型コロナ感染防止対策として、北京西駅発着の列車が1日1本しか確保されていないと、中国メディア「海住研究院」が報じました。
海住研究院は、「高速鉄道が開通しているのに、1日1本という悲惨な利用率で運営されるなら、これは深刻な費用の無駄遣いであり、資源の配分を誤っているのではないか」と報じています。
雄安新区は、かつて習近平の「政治的成果プロジェクト」とも言われた国家プロジェクトで、政府関係者は、「習近平同志を核とする党中央委員会が、北京、天津、河北の共同発展を深く推進するために行った大きな戦略的選択であり、歴史的プロジェクト」と説明し、「習近平のミレニアムプラン」とまで言っています。
雄安駅には13のプラットホームがあり、23の路線が乗り入れており、総建築面積は北京駅6個分に相当する475,200平方メートルとなる予定です。
しかし、政治的に敏感であるため、海住研究院の記事は現在閲覧できないようになっており、削除された模様です。
現在、雄安駅に1日1本しか列車が走っていないことは、ウェブの列車運行状況で確認できます。
雄安新区は、北京市に隣接する河北省に、2017年4月1日に設置された国家級新区で、深圳経済特区、浦東新区に続く、習近平政権による国家プロジェクトとして位置づけられています。
ところが今年に入ってから、雄安新区のニュースはほとんど流れなくなっており、一部では「雄安新区は失敗した」との噂も流れています。
参考記事
<世界新聞網>习近平「政绩工程」 雄安站每天剩1趟车
http*://bit.ly/3PBKHL2