黄大仙の blog

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百度地図、米国のGPSを捨てて中国国産の衛星測位システム「北斗」を採用

百度地図(Baidu Map)は、測位システムを米国のGPSから中国国産の衛星測位システム「北斗」に正式に切り替えたと発表しました。 

  米国に拠点を置き、中国、台湾、香港、マカオの政治、経済、社会、生活、金融などのニュースを世界中の華人向けに発信するメディアの世界新聞網の記事より。

百度地図は北斗を優先測位に切り換えました

  百度地図が「北斗」を使うことにより、台湾の台北101日月潭、基隆港など100以上の名所の360°パノラマ写真を見ることができ、中国大陸のユーザーは「台湾の風景に没頭できる」ようになりました。

 

  百度地図を利用して台北101のパノラマ写真をネット上で閲覧した多くの中国本土のユーザーが、「宇宙からの台湾旅行」「台湾にすごく行きたい」とのコメントを残したそうです。

 

  北斗衛星測位システムは、中国が独自に開発したグローバルな衛星測位システムで、米国のGPS、ロシアのGLONASSに次ぐ3番目のグローバル衛星測位システムです。

 

  鄧小平の謳った「三歩走」発展戦略では、2000年末までに北斗-1システムを完成させて中国国内にサービスを提供し、2012年末までに北斗-2システムを完成させてアジア太平洋地域にサービスを提供し、2020年までに北斗-3システムを完成させて世界にサービスを提供することを目標にしていました。

 

  20206月に全地球衛星測位システム「北斗3号」が本格的に展開され、「三歩走」発展戦略の通りに発展を続けています。

 

  今年第1四半期(1~3月期)時点で、北斗の利用者は全世界で11億人以上、サービス対象範囲は世界230カ国以上をカバーしています。

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  人工衛星を使ったグローバル測位システムは、ナビゲーション利用は当然のこと、自動運転でも重要な技術ですから、GPSに頼るだけでなく北斗も利用した方がより正確に測位できそうですね。


 

参考記事

<世界新聞網>百度图弃美国GPS 改中国「北斗」卫星导航系统

https://bit.ly/3SuLRtR