中国では最近、血糖降下剤がインターネット上で新世代の「痩せる妙薬」とされ、ショッピングサイトの「タオバオ」では金より高額で売られています。
台湾の「先驱媒体社会企业股份有限公司」が運営するニュース情報プラットフォームの新頭殼Newtalkの記事より。
「5日間の注射で、3キロ減りました。」中国では最近、血糖降下剤セマグルチド(注射ペン)がインターネット上で新世代の「痩せる妙薬」とされ、ショッピングプラットフォーム淘宝網(タオバオ)では価格は1グラムあたり490元と金よりも高い値段で売られていました。
「セマグルチド」は製薬会社ノボノルディスクの新しい長時間作用型グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1)で、2017年に2型糖尿病の成人の血糖コントロール、さらに2021年6月に体重減少で米国食品医薬品局(FDA)は承認されています。
中国では、2021年4月に2型糖尿病の適応症で承認されました。
今年8月26日にセマグルチドは中国での減量適応症の第3相臨床試験を完了し、中国食薬品監督管理局の医薬品承認センターはセマグルチドの減量に関する臨床試験の暗黙の承認を認可しています。
今年7月には、セマグルチドは中国の一部の薬局で在庫切れが発生していました。
ノボ ノルディスク社は、セマグルチドの市場需要が予想をはるかに上回り、すでに供給が不足していると発表しています。
製薬業界関係者が明らかにしたところによると、セマグルチドはもともと血糖値を下げる補助薬として効果があり、「数カ月の長期使用で体重減少幅は5~8kgだが、副作用としてうつ病、吐き気、嘔吐が出る」とのことです。
これまで病院ではセマグルチドは1.5mlのボトル1本478.8元(約9580円)でしたが、品不足を反映して一部の場所では1200元(約24000円)の高値で取引されているとのことです。
ウィルス学の専門家である汕頭大学生物医学工学科の常荣山元教授は、セマグルチドの体重減少効果は、いったん止めるとすぐにリバウンドすると述べています。
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薬を飲むだけで痩せると聞いたら飲みたくなる人も多いんでしょうね。「副作用としてうつ病、吐き気、嘔吐が出る」と聞いてしまうと飲みたいとは思いません。
日本国内ではセマグルチドは医師の処方が必要のようです。
参考記事
<Newtalk新聞>「打针5天瘦3公斤?」降血糖针成中国新「减肥神药」 卖的比黄金还贵