北朝鮮は、金正恩総書記の立会いのもと、新型兵器用の「大出力固体燃料」エンジンの実験を成功させたと発表しました。「国防5か年計画」で挙げている固体燃料を用いたICBM=大陸間弾道ミサイルの開発と関連している可能性があります。
米国国営国際放送の美國之音の記事より。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、北西部トンチャンリにある「ソヘ衛星発射場」で15日午前、北朝鮮で初めてとなる推力140トンの大出力の固体燃料エンジンの燃焼実験が行われ、成功したと伝えました。
労働新聞は、ソヘ衛星発射場の水平エンジン試験台から白い煙が立ち上り、金正恩がタバコを持ちながら微笑んでいる写真を掲載しています。
北朝鮮国営メディアの「朝鮮の声放送」は、「この重要な実験は、新たな戦略的兵器システムの開発に科学的・技術的な確証を与えるものである」と述べました。
金正恩総書記は「最短時間で別の新しい戦略兵器が登場する」と予想しており、 アナリストは、この実験が北朝鮮の固体燃料推進大陸間弾道ミサイルの開発に関連している可能性があると見ています。
北朝鮮はすでに米国に到達可能な、液体燃料推進ICBMを複数保有し試射も行っていますが、金正恩総書記は2021年1月に、輸送が容易で発射準備期間が短い固体燃料推進型ICBMの開発計画を発表していました。
これは、極超音速ミサイルや複数の弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルなど、より長い戦略的兵器の希望リストの一部であり、 北朝鮮はこれらのシステムの急速な開発を進めているが、まだ固体燃料推進ICBMの試射は行っていません。
北朝鮮は今年、長距離ミサイル数発を含む63発の弾道ミサイルを発射し、過去最高となりました。 また、北朝鮮は7回目の核実験の準備の最終段階に入っていると、数ヶ月前に米国が発表しています。
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お隣の国は着々と軍拡を進めています。
参考記事
<美國之音>金正恩:新型“战略武器”将很快出现