中国教育部は23日、中国の幼稚園数が15年ぶりに前年より5,000園以上減少したと発表しました。
中国のニュースサイトの百度新聞に掲載された記事より。
中国教育部は23日に記者会見で、2022年の全国の教育基本状況を発表しました。
そのデータによると、2022年の全国のあらゆる種類の学校は51万8500校、教育を受けている学生は2億9300万人、専任教員は1880万3600人であることがわかりました。
また、2022年の国内の幼稚園数は289,200園で、2021年の294,800園から5,000園以上減少しました。国内の幼稚園数がマイナスになるのは2008年以来となりました。
就学前児童数は2022年は4627万人で、前年に比べ177万人減少しました。
人口減少傾向が教育に与える影響については、「入学者数が不足する幼稚園」「余剰を恐れる小学校教師」などの話題が社会的に注目されています。
住民が都市に流出している農村部で、幼稚園の減少が顕著です。
中国国家統計局によると、中国の人口は2022年に1961年以来初めて85万人減少し、出生率は過去最低水準の1000人当たり6.77人に低下しました。
中国の人口減少は、1979年に導入された一人っ子政策が大きな原因となっています。
中国当局は2016年に一人っ子政策をふたりっ子政策に転換し、2021年からは3人っ子政策を導入し、出産を奨励していますが、高い養育・教育費、低い収入、脆弱な社会保障制度が多くの国民に不安を与えています。
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少子化による学校の定員割れは、日本でも深刻な問題となっていますが、中国でも問題が顕著になりつつあるようです。
日本の学校では定員割れの穴埋めに、中国人学生の確保に奔走している学校もあるようですが、肝心の中国で子供が激減しているので今後どうするんでしょう?
参考記事
<百度新聞>近15年来首次负增长!去年全国幼儿园减少5000多家